むずかしいのう。むずかしいのう。
上記でも考察されているが、「配当するなら賃上げせよ/従業員軽視・株主重視」などの主張は「終身雇用」の名残の面が否めない。とりあえずそれは既に崩れた事を前提に、走り書いてみる。
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- 1)国際的な利益率の期待水準は一般に日本企業の倍。
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- 正直、日本の発展はこれらのおかげ。技術力の向上はその結果の一つ。
- うち二つが「グローバなんとか」かなんかで崩れた。とされるが、
- 実は二次産業の「生産性向上が急速」というのは、進化するほど雇用を吐き出すイキモノという事でもある。
- 2)日本よりフレキシブルに雇用を切る相手(米欧韓中、他)と競争するには、同じ手も必要ではある。
- 3)ただし、これらの国では一部(特に韓)を除けば、社会全体がもともとフレキシブルな雇用カットを前提にしている。
- 4)永く「終身雇用」と「社内での職業訓練」に頼ってきた日本社会は、「フレキシブルな雇用カット」の準備がまだ充分ではない。体制のみならず、人心も。
- 5)それでも「フレキシブルな雇用カット」というオプションを手放せる状況に無い場合、〜〜〜利益率が倍の相手を前に生き残ろうというなら、手放せない可能性は高いのだが〜〜〜、
- 6)日本企業の特徴である「利益を大きく上回るR&D経費」も聖域化すべきでない。
- シェアを取る上で重要なのはコストパフォーマンスであり、絶対性能や技術者の自己満足ではないからだ。
- 今回の不況が数年持続するのであれば、コストパフォーマンス向上が最大のキーとなる。
当面は種々の緊急雇用対策で凌いで、大企業の利益があがったらがっつり税金を頂き、それで日本型セーフティネット作る。と行きたいところだが、Lenovoやアルセロール・ミッタルみたいに速攻で本社を「地球上の最適地」に移すようなのが相手だと、それもまた渋いなぁ。
やっぱメロメロの農林水産業で大規模雇用産めないかなぁ。日本を支える産業セクターが「モノツクリ・モノカルチュア」「加工貿易一辺倒」てのはやっぱキツいよ。食料自給率上げりゃあ、そのぶん「内需拡大」になるわけだし、、、この際屯田兵とか。いっそ樺太奪還とか(ダメだって)。
*1:株式の持ち合いや、複雑な子会社関係等による