自殺に関するメディア報道の影響力

 ※「WHOによる自殺予防の手引き(PDF)」を抜粋、簡略化。

1)自殺を新聞やテレビが報道すると、自殺が増えるという科学的な証拠がある。
2)メディアには報道の自由がある。しかし、大多数は報道されない。メディアが取り上げる事例は、ほとんどが、非定型的で、例外的なものだ。視聴率を取れる自殺は、極めて特殊なケースに過ぎない。
3)報道の取り上げ方次第で自殺は増える。この点で臨床家や研究者は一致している。
4)模倣自殺の防止に役立つ報道も、「みんなやってる」という空気を生む可能性がある。繰り返し持続的に報道すると、自殺する可能性のある人が、ますますそれに意識を向ける。とりわけ思春期や若年成人はこの影響を受けやすい。