水道の哲学

 もーなんか鬼だな。価格破壊の鬼。

 日本はかつて、こうした「新ジャンル」ができれば蝗のやうに押し寄せ、激しい国内競争から来る生存競争で諸外国を全滅させてしまう「蟲毒壷のような国」として不気味に思われていたハズなのだけど*2、なぜ今やHPにもDellにも遅れをとっていますか。
 『なんとこのお値段でこの機能!*3でシェアかっぱいで来たハズだが。薄利多売で得たビッグマネーを「生産現場と密着した技術開発」に叩きこんでコストダウンと信頼性と高性能化を買ってきたハズだが。それでみんなを豊かにしてきたハズだが。補給が細れば続かないハズだが。

西欧のPC出荷台数は、2007年の12%増という成長率から、ほぼ倍増して、2008年には23%増に達するという。ASUSTeK Computerの「Eee PC」を始めとする「低価格ノートPCの幅広い普及」が、この成長を牽引したと、IDCは分析する。

 同じ事が出来ないなら、なぜ合併でシェアを確保しない。なぜ業界再編が起こらない。なぜ購買力を上げてコストダウンに行かない。なぜ値上げに行く。「ハイテクハイテク日本はやっぱりモノツクリ教」とか浸ってんぢゃねーよ。「ユーザーエクスペリエンス=おもてなし」とか眠たい事いってんぢゃねーよ。設計も製造も部品調達も台湾丸投げのくせに。80年代のデトロイトかっつの。

*1:MIPSアーキテクチャベースのLongsonと紅旗Linuxの波及物らしきものにはちょいと注目している。その次とおぼしきGodsonの行く末もタマに気になる。

*2:だから侵略とか経済戦争とかパクリ国家とか言われ『嫌日』をも生んだ

*3:価格性能比の向上、または「一億総たかた化」