『事実上の』単一民族

 このほどめでたくノーベル物理学賞を受賞されたお三方のうち、お一人は米国籍ですぜ。みたいな。
 とはいえ、日本生まれの日本育ちで、どっからどうみてもモンゴロイドに見える人は、やっぱ「日本人」と言うのがしっくり来る。
 その一方で、米国流の考えから米国流のやり方でイラク戦争に従軍拒否する将校のインタビューに「日系人」つうテロップが出っぱなしだと、地味に違和感がある*1
 国籍と民族観が分離してない。て事になんのだろうか。つっても島国だからそれなりに自然な気もすんだけども*2
 シンガポールのように異なる民族、異なる宗教、異なる言語を持つ人々が、「一国家」にまとまってる時の「気分」は、おいらの想像力の限界を超えている。
 ....いや?、既に「ポルトガル語君が代歌っても良いジャマイカ」みたいに思ってる人もあるのだろうなきっと。

 平成18年に国内で生まれた赤ちゃん約110万人のうち、親の少なくとも一方が外国籍の子が3万5651人で、新生児の3・2%、ほぼ30人に1人の割合[1]に上ることが3日までに、厚生労働省の調査で分かった。
 
 同年に国内で結婚し、婚姻届を出したカップルのうち、1人または両方が外国人の組み合わせは6・6%で約15組に1組[2]。いずれの数字も増加傾向にあり、過去10年で最高。在日外国人の定着と日本社会の国際化を裏付けている。
 
夫が日本人、妻が外国人という組み合わせが約3万6000組と圧倒的に多く、妻の国籍は中国、フィリピンがそれぞれ3分の1[3]で、6分の1が韓国・朝鮮だった。

 クラスに1人以上はいる勘定[1]。印象に過ぎないが、農林水産漁業関係の土地ではもっと高いような気もする[3]

 してみると、国籍と民族観が分離してない状態に無自覚な感性。つまり『事実上の単一民族』ちゅう感性*3には、いずれ「WASP」みたいなコトバが生まれるのかもしんないと思った。今*4

*1:テレビで見たんだけど、いつどこの局だったかは忘れた

*2:もちろん、それが時に厄介の種になる事も多いんだけど、その事はひとまず置く。

*3:もっと激しい場合は「事実上の」すら省いてしまう感性

*4:もし仮に、地方の方が民族や文化の国際化が進むとすると、都市部で政治経済情報を握り「単一民族幻想」を維持するエリート支配層を指すコトバが生まれるだろう。山手線と大和民族で「やまてんちゅ」なんちて。