アラブ首長国連邦から来たケータイ。
たぶん、以下のような機能がついている(といいな)。
- 一日5回、アラームと共にメッカの方角を指し示す。
- モーションセンサーが礼拝動作を検出するまで止まらないよう設定できる。
- Today画面のプッシュコンテンツ「本日のファトワー」(シーア/スンニ両対応)
- 自分がそれに従っているか振り返れるよう、ToDo項目に転記できる。
「マイケル・ジャクソンがイスラムに改宗したってね?」
「あっら〜」。
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というマクラはともかく(イスラムの方ごめんなさい)。
企業向けに、紛失・盗難時に端末を遠隔ロックしたり、データを削除したりできる「Secure i-Q」、端末の設定やセキュリティを遠隔管理できる「Professional i-Q」などのソリューションを用意する。これらは日本通信ではなく、i-mateが提供するもので、「i-mate Ultimate 8502のユーザーであれば無料で利用できる」という。
端末でシェア取ってプラットフォーム化しちゃうという、カセットテープやCD以来の伝統は健在なわけだが、国内市場ではソレが効かない。
いずれも世界征服にしくじっている。総務省に責任が無いとは言わないが、ここは「現在の省庁編成が、昨今の産業動向に不適合」と言っとかないと、分かりやすい悪者叩きで終わってしまう。より上位の階層から戦略を整理し、押し付ける存在が弱い。
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極端なハナシ、デジタルデバイスは部品買って来て組み立てりゃ格好がつく。そのカネは世界シェアでも、オイルダラーでも、錬金術でも問題ない。カネはカネだし。
ハイテクは大根であり問題はおでんのコストパフォーマンス(味と値段のバランス)だ。板前の腕が悪けりゃ客足は遠のく。
「本場日本の味そのまま!」というのも外国では売れない。キッコーマンのソイソースもアメリカで買うとなんか「どろっ」としてる。
部品の出来で勝りながら、国産ケータイが市場から叩きだされたのは、キャリア支配のせいでも、素材のせいでもなく、料理人の腕と見るべきだろう。
ここはメーカー叩きになるが、こうでなきゃ教訓が引き出せない*1。
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Appleにせよノキアにせよi-mateにせよ、いずれも製造業としては大した事ない(たぶん)。
製造業と捉える事が間違いだろう。『iTunes Storeまで含めたトータルの「おもてなし」』というのは、要はサービス業*2とのハイブリッド、2.5次産業と理解すべきだ。
高次の産業ほど高付加価値を産む。
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ソニエリもMVNO始めたらいいのに。いやグローバル・スタンダード・プラットフォームて事なら、SCEや任天堂の方が手堅いか。