急激な番組制作費カット

フジテレビでは番組制作費一律5%カットが実行されているらしい。タクシーは乗り放題だったが、いまでは原則地下鉄の利用。さらにタクシーを局に呼ぶのは全面禁止になり、流しのタクシーに乗るようになった。

フジテレビが番組制作費を削るため、「ザ・ノンフィクション」の予算の75%カットを制作会社に要求。
ところが業界団体が反発したため、50%カットに収まったという。

一律と特定番組を比べるのも変な話だが、急激な制作費カットが進行しているようだ。「安くて良い番組」は理想だが...にしても、75%カットはなぁ...それは別番組にすべきではないか。

「広告依存の地上波無料放送」が、伝播力でも資金力でも圧倒的な立場にある場合、それが崩れるとなにもかも崩れる。という事になりがちだ。理想を言えば、「日本のテレビ」は下表のように変化すべきだと思う。しかし、圧倒的な浸透度を誇るB1が、急激に『視聴率低下 → スポンサー離れ → 制作費カット』に突っ走ると、D2の成立が期待し難い。

- A B C D
1 コクミンの基幹放送 広告依存の地上波無料放送 有料放送を含む多彩なchに分散
2 番組作りの考え方 「シチョーリツが全てです」 繰り返し、何度も見られる(多彩なchに売れる)のが良い番組
  1. 善悪好悪は別にして、ホリエモン楽天は、この構造転換を進める資金源にはなりえたかと思う。
  2. 認定放送持株会社制度は、(地方局の救済手段ではなく)これに代わる資金調達手段として使うべきである。
  3. ハイビジョンは有料放送専用のプレミアとして使うべきものであり、地上波無料放送を1080iにした事は、不必要なところに過剰な負担を強いる。
  4. 放送事業と番組製作(著作権保持)は、兼業を禁止する必要がある。