もみじマーク

主要4紙の中では、唯一、朝日のみが役に立つ情報を埋め込んでいる。

マークの表示によって事故が減るなどの効果が統計上はっきりしないことから、同庁内(※警察庁内)では「反則金まで取る必要はない」との意見が多くなった。

そりゃマーク一つで事故が減るなら、そんなおいしい話は無い。

運転能力は年齢と共に衰えて行くので、なんらかの自覚を促す手段はあった方が良いと思う。特に「自分は大丈夫だ!」という確信が、実力とズレているタイプの人は、家族や友人がナニ言っても難しいというか、事故ってから、運転能力の衰えを認めたくないけど認めざるをえないというかスゲェ凹む。さらに周囲の「だからいったじゃないの!!」で凹み倍増とゆう不幸にも遭いがちだ。

これは、ひとり高齢者の問題ではない。己を知るというのは、年齢とは無関係に困難な作業だ。年齢に依らず、自分の運転能力に無自覚なドライバーは、『体感交通治安』を下げる。しかし、ここでは高齢者に話を限る。

もみじマークはどうみても枯れ葉にしか見えない点が問題であり、誰だってんなもんつけたかねーだろうが、各自に運転能力の見直しを促す効果が期待できるという点で、感情的反撥で流してしまうにはちと惜しい。「これだから官僚は」というのも趣味でない。

ぶっちゃけ、75歳以上の事故件数の上昇は、人口構成の変化によるものであり、警察庁いっこに背負わせて済む問題ではないのだ。厚労省と組んで免許更新時に運転適性検査を行い、結果に基づいたアドバイスをするなり、国交省と組んで道路や駐車場の規格を見直すなり、コンパクトシティ路面電車の普及を推進して、クルマ抜きの方が住みやすい街作りを進めたり、する必要があると思う。

内閣府に首相直属の高齢化社会対応推進本部を設けて列島改造!という観点では、毎日の解説が一番長くて役に立つかもしんない。と思った。