地デジの経済効果

  • 2003年6月:地上テレビ放送のデジタル化で「経済効果は212兆円」 - CNET Japan
  • 2008年6月:地デジ経済効果は最大20兆円 政府試算 - MSN産経

私の気が確かなら、200兆円ばかり飛んでいる。地デジのスタートは2003年12月だから、この5年間にガイシュツの波及効果は除くにしても、ちと多い。

2003の記事では、総務省情報通信政策局放送政策課長 福岡徹氏が「受信機や放送設備などの需要により、今後10年間で40兆円、関連産業への波及効果も含めると、212兆円もの経済効果がある」とのべておらるる。半分の5年間だから、この間の経済効果は106兆円ほどあって欲しいところだが、、、総務省がそうした検証を行っているのかどうか、私は知らない。

2008の記事では、内訳が以下のようになっている。

  1. 携帯電話などの通信サービス:25年時点の経済効果が8兆〜10兆円。
  2. ITS関連:27年時点で市場創造が5兆円超。
  3. 警察・消防・防災無線:27年時点で設備投資が数千億円規模。
  4. 携帯マルチメディア放送:予測困難なため現時点では未算入。

私の気が確かなら、これを「地デジの経済効果」と呼ぶのはちと苦しい。成田空港が産む経済効果を「農民立ち退きの経済効果」とは言う人は見た事がない。

CATVやBS/CSを優遇して多ch化を進め、地デジはSD、せめて720pにしておけば、こうも苦しまずに済んだだろうになぁ*1

*1:いや、総務省のなかのひとも苦しいとは思うけども。