2009年に迫り来る台湾製ネットトップ。国内メーカーは対抗できるのか

■要約:

  • 台湾PCベンダは、ネットブックの次として液晶一体型ネットトップの計画を進めている。
    1. 光学ドライブ内蔵はネトブ同様の制限があるが、バンドルはできる。
    2. 地デジ問題は多分に政治的な要素を含むが、これもバンドルできる。
    3. 日本のメーカーのお家芸となっている液晶一体型は最低で10万前半〜。台湾ネットトップは推定で$399〜$599。プラス上記バンドルぶん。

2番は、07Q4登場のフリーオ対策として、08Q2に外付チューナーが『解禁』されている。Atomはフルスペックハイビジョンどころではないようだが、「ながら視聴/映りゃいい」ならやりようはいくらでもある*1

3番下線部は「円高差益還元!」の公算が高い。

笠原一輝氏は『ネットブックの時も、日本じゃ売れないよ、と言っていた関係者は少なくなかったが、実際にはかなりの部分でミニノートからネットブックへのシフトは進んでしまったのが現実だ。そこに学んで、液晶一体型PCを売っている日本のPCベンダは、早めに何らかの手を打つべきだろう。』と述べておられるが、同感だ。

日本の消費者は品質に厳しいだの、信頼がどうだのはオマケに過ぎない。コストパフォーマンスが第一だ。

*1:例えば外付けデバイスでMPEG2-MPEG2のリアルタイムエンコードを行う事は大したコストではない。ここで縦解像度を半分にするだけで、インターレース除去という「高画質化」が得られる。いかなAtomとて540x960≒たかが50万画素のMPEG-2でカクツク事はないだろう。cf.080926:asahi.com(朝日新聞社):バッファロー、USB接続のPC用地デジチューナーと室内アンテナのセット製品