宅配牛乳の瓶

2009年5月12日
 秋田書店大日本印刷DNP)は5月11日、休刊雑誌「歴史と旅」からセレクトした歴史コンテンツのデジタル化を開始し、第1弾として「あの人に会いたい!若き童謡詩人 金子みすゞを携帯電話、PC、携帯型ゲーム機ニンテンドーDS」向けコンテンツとして5月15日から提供すると発表した。
 秋田書店が1974年に発行を開始し、DNPが印刷を行っていた歴史雑誌「歴史と旅」(03年休刊)の中から、テーマ別の歴史コンテンツをセレクトしてDNPがデジタル化する。
 そのデジタルデータを基に、DNPが出資している電子取次事業を行うモバイルブック・ジェーピー(MBJ)が携帯電話・PC向けコンテンツに、am3が「ニンテンドーDS」向けコンテンツにそれぞれ加工する。
 第1弾として01年9月号で特集した童謡詩人「金子みすゞ」の記事を、DNPが運営する携帯電話向け電子書籍サイト「よみっち」など数十の携帯・PCサイト、am3の「ニンテンドーDS」向けコンテンツ配信サイト「DSvision.jp」で5月15日から提供する。税別価格は、携帯・PC版、「ニンテンドーDS」版ともに250円

雑誌「歴史と旅」って見た事ないんだけど、しぶいなぁと思って読んでみたら対象プラットフォームにNDSが入っててちょっとビビった。略してちびった。
NDSは;

  1. 設定も視野角も操作体系も一様で、iTunes(パソコンの操作)も不必要。
  2. 両手を奪うと没入感も上がる。
  3. このプラットフォームの世帯普及率は手許試算で52%*1

配信コンテンツは日々の牛乳*2と考える場合、テレビ、ケータイ、ゲーム機などのハードウェアは、宅配牛乳の瓶のようなものだ。質はそこそこで良い。戦いは数だよアニキ。

ガラパゴス・キャリアーズの牛乳瓶は多様であり過ぎる。設定も視野角も操作体系も多様で、ちょっと古い機種だとゲームもアプリも非対応だったり、する。世帯普及率では90.2%*3だが、配送網はG20どころかG7すらカバーしていない。

猊下の配送網は世界に伸びている。同列比較できる普及率の数字が手許に無いが、既にWM機同等のシェアは持っているようだ。牛乳瓶としてはNDS同等であるが、iTunes(パソコンの操作)が不可欠という面倒さを持つ。ぶっちゃけ国内では、無視して良いと思う。

国内でサクヒンビジネスをやるなら、ガラパゴス・キャリアーズは外せないが、その補助および世界攻略の足場としてNDS、内容によってはPSP*4、この組み合わせが最善かもしんない....例えば『ガンダムUC』の「配信」回路として。

B-CASに「コンテンツの決済手段」が乗ってりゃそれでも良いだろうけど、あのDRMDRMの役を果たして無いし。

*1:(o^-')b ★ゲームデータ博物館★DSとPSPさんの数値を、日本の総世帯数の概算値5千万で割っただけ

*2:ココロの栄養素、みたいなw

*3:内閣府、消費動向調査

*4:世帯普及率23%。同様に(o^-')b ★ゲームデータ博物館★DSとPSPさんの数値を、日本の総世帯数の概算値5千万で割った。コレ世帯平均人員数で割りゃ個人普及率の概算になるんだろうけど、そこまでやると「テレビ」や「映画館のスクリーン数」と並べにくい。