芸人の暮らしが立つように。愛ある客に花持たせ。只見の客には制裁を。

08Q1、角川デジックスYouTubeとの提携を発表。共同開発した「投稿動画自動照合システム」を使って著作権にかかる作品を識別。原権利者の許可が得られれば「公認マーク」と広告を挿入した上で公開を継続させるシカケを稼働している。同社代表取締役社長 福田正氏 の台詞が振るっている。

「角川グループが管理する著作権者の動画は、十把一絡げにダメというのではなく、きちんとユーザーを捉え、そのユーザーとコミュニケーションをとりながら、1つ1つ認証マークを付け、1つ1つ解決していきたい」。

もともとは「違法だ、削除だ、と何も見ずに議論する人間が多すぎる。取りあえず、1回見てみようじゃないか」という思いでYouTubeの実情を調べ始めたのがキッカケだそうで。そこから「ユーザーもコンテンツホルダー側もお互いルールやモラルを持って利用できる方法」を探っていった結果が上記提携に繋がったと理解している。

さらに、角川グループホールディングス角川歴彦(つぐひこ)会長にも「コミケの二次創作を認めた自分が、これにゴーを出さねば嘘だ」という思いがあったようだ。

情緒産業に定型はない。経済学者に「コンテンツの価値」は算出できない。技術も、法律も、愛のカタチを縛る事はできない。「芸人衆」と「見物」の間で落としどころを見つける。これがホントの「著作利権」だと思う。