ポジショントークとか。いろいろ。

英語圏のネット空間と日本語圏のネット空間がずいぶん違う物になっちゃったなと。
——上に上がるためのインフラにはなっていない、と。
 上に上がるため、自分を高めていくため、という流れがあるかというと、部分的にはあるかもしれないけれど、比較論で言えば英語圏と日本語圏とずいぶん違うと思いますけどね。

国内で「上」って言ったら、いつかはクラウン、じゃねぇや。「グリーン車使えるくらいにはなりたい」だったりして。「社内」で。
そこで「上」に行くのに必要なものは、「目に見える業績」だったりもするけど、「あいつは良くやっている」という「評判」だったり、場合によっては「派閥*1の力学」だったりも、する。
Web上の評判なんて、なんの役にも立ちゃしないw。

僕はあのとき「はてなの取締役であることを離れて言う」と言ったんだよね。それで自分のブクマコメントの非常に限定されたことについて、Twitterでひとことつぶやいたというか、そういうことをしたわけだよね。はてブコメント事件、というのは。事件でも何でもない話で。
僕自身がはてなの取締役でいる限り、「(ネットユーザーに対して)お前たち、こうしろよ」とか「こういうこと言ってるやつはよくない」と言うことは許されないんだなと思ったんです。

社会に占める転職経験者の比率が低い=終身雇用メンタリティが支配的(一所懸命、一生懸命)。というのはあると思う。この場合、なにを見ても「ポジショントーク」に見えがち、というのはあると思う。『「はてなの取締役であることを離れて言う」と言った』としても、そんなもん噺のマクラにしか見えん、というのはあると思う。
「上」に行きたきゃ24時間、夢の中でもポジショントークだもんw。

  • アゴラ : 私はずれているでしょうか−田部大輔(URI

また、『「インターネットに対する社会的反感を拡大させない」という「より大きな目標」の為に、何とか我慢して頂きたいと思います。』と述べていらっしゃいますが、うがった見方をすると、インターネットの普及という目標を隠れ蓑にして自分らの事業の拡大や利益のために、自分以外の他者のみに犠牲を求めているように聞こえますがどうなのでしょうか(私の考えが単なる思い込みであることを願っております)。

脳内に「表現の自由 VS 社会通念の相克/両者を止揚し続けるマッスィーン」みたいな、もわっとした図面を抱える自分としては(の、割りには断定口調だが。)。

  • 表現の自由は、全ての自由の母である。他の自由を守る最後の砦。 - agehaメモ(URI

田部大輔さんの考えも、

松本徹三さんの意見も

楽しく読ませて頂いた。どっちもステキ、、、どちらかと言うと田部派。ゲンミツには「正しい事だからと拙速に事を進めると、往々にして正しく無い結果を産む」派。それだけに、引用箇所はちょっと気に障った。
松本徹三さんはほら、「立場を離れて書く」って再三強調してる方だという認識なので、それは、そのように扱って差し上げて欲しいなー。少なくとも自己認識ではその筈なので*2、『どうなのでしょうか』って問われても、応えようがないぢゃん。無理に応えようとすると、話が明後日の方に行きかねないぢゃん*3。それは、テーマに対して生産的でないリスクがあるぢゃん。そこは堪えドコロだと思うなー。

いやでも自分だって油断してると肩書きみちゃうけど、、、Web巡回中に、、、もしイソターネットがもたらすのが「スーパーフラットな社会」なら、むしろ実名や肩書きのほうがノイズだノイズだ。

私は、この原因は「日本人の国民性」だとは思わない。それは戦後の日本企業システムの鏡像である。長期雇用のもとでは、絶えず他人の噂話による「360度評価」にさらされるので、ちょっとした失敗やトラブルがあると、そのreputation(*ageha注:給湯室や立ち飲み屋での「おれに関する噂」の事だと思。*)が数十年にわたって社内で積み重なり、出世に大きく影響する。このシステムはモラルハザードを抑制する上では強力な効果を発揮するが、上司を批判できず転職という逃げ場もないため(*以下略**4

24時間、給湯室や立ち飲み屋での「おれに関する噂」を気にして生きていると、『はてなの取締役でいる限り、「(ネットユーザーに対して)お前たち、こうしろよ」とか「こういうこと言ってるやつはよくない」と言うことは許されない』、、、許されないというか、「非常識」よね。社畜的感性としては。ケツの青いガキがナマ言ってんぢゃねぇやwというか。おとといきやがれ、というかw。そういうキモチが先に立ちませんかね。無自覚的に。

そしてもともと「SBM」は「脊髄反射なキモチのはけ口」だと思う。「ひどい事件だねぇ、こんなヤツは死刑だ!」とか、「そこで打たなきゃダメだろうなにやってんだ!」とか、テレビの前で言い合うような、アレ。アレをWeb上に「ソーシャル・プレイス・シフト」したもの。プレイス、、、、「場」〜〜「テレビの前のお茶の間」とか、「テレビのある立ち飲み屋」とか、「テレビのある蕎麦屋」などの「場」*5

それはそれで面白いものだ。そして「面白いもの」は、「面白い」以外の意味を持たない。良いとか悪いとかは関係ない。黎明期のテレビ同様、ただの現在を映す鏡に過ぎない。*6

『俺のココロが豊かになるだろう 意味ばっか求めてんぢゃねーよ!!!!FLIP-FLAPとよ田みのる)』と言う気は、する。

梅田望夫さんの本やブログは読んだ事ないけど*7、この方が将棋にココロ引かれるキモチはヒジョーによく分かる。あたしゃボクシングが好きです。

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『上に上がるため、自分を高めていくため』
ホンネとタテマエの世界では、ホンネはオカネに直結しない。地位にも結びつかない。米国では違うのだろう。完全実力主義の世界観(将棋とか)から見れば、確かに『日本のWebは「残念」』かもしれない。でも、そこに留まるようなら「アメリカ人のエイリアス」だ。

『世界を変えたければまず自分を変えろ。 それが出来ないなら耳を塞ぎ、目を閉じ、口を噤んで孤独に暮らせ。(少佐)』

『「上」に行きたきゃ24時間、寝言までもがポジショントーク』な世界では、別のやり方があるような、、、もし、本当に世界を変えてみたいなら。だが。

アゴラアゴラでとても楽しく読ませて頂いているのだけど、自分は「言っている事」を「読んでもらう」には、匿名のほうが効率が良い、、、という電波を受信してるんだと思う。たぶん『妖精の国』あたりから。ageha自体がネトゲのキャラ。みたいな?

出来にはあんま満足してないけども。「上」にいきてぇなぁ。あー署長になりたい! あ間違えた!!

*1:好きなもん同士のグループ

*2:ってものすげぇ失礼な言い方でごめんなさい。

*3:さすがに松本さんくらいの方になると自己防衛本能で突っ走る事はないと思うけど、オレだったら突っ走るよ。「ポジショントーク・モード、拘束解除!」しちゃうよ。

*4:以降、ちょっと別の方向になる。それはそれで面白かったのだけど。

*5:ホッテントリの類いは「テレビに出たお店にわーっと行って、わーっと去って、どこかで見たよな感想を述べて、おしまい。」とゆう「ユーザー・エクスペリエン酢」。そゆ客を欲しがる店主もあれば、塩を蒔く店主もある。みたいな。俺はたぶん後者。影響力のあるブックマーカーさんやニュースサイトの「なかのひと」はモロに「面白いもんを自分で見つけるタイプ」だと思うので、そのへんは嬉しいのだけど、そのフォロワーは確実に「テレビの客」とゆう、、、このジレンマは記事の構成で韜晦できねぇか。などとしち面倒な妄想が浮かぶ。文系としてわ。

*6:cf.田原総一朗の過激な青春:2009-06-01 - てれびのスキマURI

*7:ごめんなさい。でもWeb論て読まないようにしてるんですよ。なんつうかこう、楽しみが減る気がして