2008年の国内コンテンツ市場は前年なみ。

ヒューマンメディアの調査は官公庁、業界団体の公表数字に独自の調査を加えている。

ので「中央省庁←業界団体←大企業」の構造から出て来る数字*1より、多少「しがらみが少ない」。かなと。でも、なにしろ「それで喰ってる人達」なんで、『定価 53000円(税込)※送料別途500円』とかするw。無理っすw*2
だもんで、ヒューマンメディアのリリース本文(PDF)とか上記の報道からちまちま拾ってみたりなんかして。
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コンテンツ市場の定義

「メディアを通じ販売や広告など対価を得て流通する情報」の市場。

2008年の国内コンテンツ市場の合計

12兆8627億円(前年比0.2%減、ほぼ前年並み)

NO 分野 金額 構成比 前年比 備考
1 パッケージソフト 6兆803億円 47% 3.85%減 映像・音楽パッケージ、ゲームソフト、新聞、書籍、雑誌など
2 放送 3兆7914億円 29% 拡大 地上波テレビの広告外収入の増加とBS・CS、ケーブルテレビの市場が拡大
3 興行・施設 1兆5628億円 12% 3.5%減 映画、カラオケ、アーケードゲームなど
4 インターネット 8599億円 7% 拡大 上記の減少分をカバー
5 携帯電話 5,683億円 5% 拡大 上記の減少分をカバー
  • パッケージソフトは、ゲーム等デジタルソフト以外全て2005〜2006年をピークに下降。市場の半分を割り込み47%に。
  • インターネットと携帯電話は、5年間で2倍となる拡大を続け、合わせてコンテンツ市場の12%のシェアを占めるにいたった。

パッケージソフトと配信市場のはなし。

分野 パッケージソフト売上
2005〜2006年からの減少額
ネットと携帯での配信
2005〜2006年からの増加額
備考
映像ソフト 約1,100億円 約1,100億円 とんとん。
音楽ソフト 約390億円 約2,750億円 補って余りある
書籍・雑誌販売 約2,300億円 N/A N/A

ちなみに国内に於ける音楽配信は、ほぼ全量が着うたと認識しているのですが、ななななんだってー!とゆうカンジです。映像のほうもまぁとんとん。違法ダウソの影響はドコに行ったの?違法ダウソの影響はドコに行ったの?*3

広告のはなし。

コンテンツ産業を支えるマスメディアへの広告収入も、2005〜2006年をピークに同じく減少』だ、そうなので「2005〜2006年期」と「2008〜2009年期」の差分。

新聞広告 ▲783億円
▲2723億円 ▲980億円
民放地上波広告 ▲1069億円
雑誌広告 ▲699億円
ラジオ広告 ▲172億円
ネット広告 1220億円 1743億円
携帯広告 523億円
  • コンテンツ市場は、『メディアを通じ販売や広告など対価を得て流通する情報の市場』。
  • コンテンツ産業を支えるマスメディアへの広告収入』

減っているのはスポンサーからの収入だったりしませんかね。

*1:例えばJEITA統計だけ見てPC市場をどうこう言うのは危険だ危険だ。

*2:「日本と世界のコンテンツ市場データベース2009」ってんだから世界市場もあんだよねー。…欲しいw

*3:つっても「無い」とは思いませんがw。