国会図書館のネット有料公開が、テキスト版JASRACを産む可能性
それはすごいと思った。同時に出版社はタイヘンだ!とも思った。
それは読み手としても喜ばしいのだが、記事添付の図にスカウターが反応w。
管理団体が一個しかなかったら?個人は出版社を通さないと登録できないシカケだったら?管理団体の支払い率に納得いかない個人作家に往く場所がなければこれわ;
テキスト版JASRACになりゃせんか?
- 2009/08/03
三田氏「それから日本文藝家協会では著作権管理をやっておりますが、これは協会に入会する必要はありません。協会に連絡していただきますと登録ができます。登録料は無料です。登録していただきますと、みんなでもらっている保証金があってそれを山分けすることになります。登録料を払う必要がない代わりに、何百円か入ってくるお金を協会に寄付していただくようにお願いしておりますので、結果的にはもらえないんですけれど、そういうものに加わっていただければ事務処理は日本文藝家協会でできるようになっておりますので、ご安心いただきたいと思います」
要約すれば、日本文藝家協会に著作権管理をまかせると、文藝家協会がその著作権使用料を取り立てて、協会で使う。著作権者には支払わない。日本文藝家協会で「山分け」する。
自分のような者には「宝くじ買いにいってあげるから当選金ぜんぶちょうだい」みたく見える。それでナニを安心しろといっているのかうまく理解できない。でもこういうのってたぶん、みんな善意でやってんだよね。だからアレなんだけど…。なぜ和製kindleに精力を傾けない。
「公益」や「非営利」や「権利」ほど薄汚いものはない。欲を覆い隠してしまうからだ。
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090826追記
グーグル和解案の最大の特徴は、「絶版」か否かというラインによって、紙の本の流通とデジタルでのデータベースサービスとの区分けをしたところに あります。つまり、市場で入手可能な本であれば中身は買って読んでくれ、ということであり、絶版ならばインターネット上で中身が読めるようにする、という ことです。
著作権の存否とは別に、この軸は重要だと思う。
これに加え、googleのアレは「個々の本の貸し出し」というより「オンライン・データベース」を志向している点も合わせ、
つまり、紙の本の世界は可能な限りそのままに、デジタルデータのメリットがそのまま付加されるような制度設計が行われていると評価することが可能なのです。
と、されている。