そうえば国内では「貧困率」って公表されてなかったんだなぁ。

  • 厚労省PDFの説明:
  • 朝日の説明:
    • 相対的貧困率」。所得を世帯人数に振り分けて高い順に並べたときに真ん中の所得(228万円)を基準に、その半分に満たない人が占める割合を示す。
  1. 厚労省の説明は、なんで平方根で割るのかよく判らないが、これが、国立社会保障・人口問題研究所OECDに出している貧困率の作成基準だと書いてある。
  2. 朝日の方が噛み砕いた表現になっており、メダパニが少ないが、228万を単純に2倍して「世帯所得の中央値は456万かぁ」的な理解は、、、いや先に朝日見た時にそう思ったんだけど、、、しないほうが良さそうだという印象を受けた、、、228の半分なら年収114万なわけで、月収10万というワーキングプア*1のイメージに近いんだけど。
  3. あと、なぜか厚労省のPDFには228万などの数字が無い。てゆうかPDF自体すっげぇ簡素なんで、なんつうかこう、、、、いいのかこれは

なお。小泉政権期間中(2001/04月〜2006/09月)、相対的貧困率は下がっている。

これを短絡すれば;

  1. 小泉改革は貧困を減らした」とか「それ以前からの貧困増加を歯止めった」とか、言おうと思えば言える。
  2. 「いいや、貧困を増やしたのは小泉改革だ」「構造改革のように大規模な戦略転換は、効果が出るのにタイムラグが出るものだ」という場合、そのメカニズムを説明しなければならない。
  3. 少なくともこのグラフを「小泉改革が貧困を増やした」に直結する事は難しい。

いずれにせよ問題は、ぐぐっと力強く右肩上がりに戻った相対的貧困率の上昇であり、やや数字の一人歩きを狙ったプロパガンダチックなにほひがあるとはいえ、個人的に長妻さんのファンなので、がんがって欲しいところ。

*1:しかしヤナ言葉だねこれも。