Dell Adamo XPSのザデインについて。
- 9.99mmノート Adamo XPS正式発表、実機ギャラリー&動画 - engadget
モノだけ見てるとココロまで不安定になってくる。なにこれこわい。なんでこんなザデインにしますかというカンジだ。 | |
膝上に置いた時に背筋を丸めないで済むデザイン、て事かも知れん。蝶番が「ふつうの位置」だったら、もそっと背中を丸めるか、もそっと頭を傾けるか、またはその両方をやる必要があるだろう。 |
1)人体のしくみの問題。
多くの場合、太もも→膝頭というのは、ゆるやかな下降線だ。「膝頭のほうが高くなる椅子」というのは好まれない。この場合、液晶が180度開いても「気楽な姿勢」には貢献しない。小型化するほど、薄型化するほど、「膝に置いても気楽な姿勢」は面倒が増してゆく。そりゃ足を組むなり(下段右)すりゃあ済む話だし、蝶番の堅さや耐久を考えるとココロがざわざわするけども、膝を揃え、かつシットバックした状態でも「使えそうな」ザデイン(下段左)というのは、珍しいと思う。
2)世間様に与えるいんしょうの問題。
一方で。駅や空港のベンチ、クルマの座席、その他、テーブルのない椅子、あるいはリビングのソファのように、テーブルの低い椅子というのは、背中を軽く椅子に預けているか、まっすぐにしている事が、社会的な意味で違和感が少ない局面だ。
駅のベンチで前屈みになってノートPCをぱちぱちやってる様は、ケータイやゲーム機より「ナニカ」がキツい。見知らぬ人が自分の前でナニカに目線を集中させている様は、かすかだが、本能的な警戒感を呼び覚ます。"コミュ拒否してる感"とでも言えばいーのか。目を合わせようとしても合わせにくいというか、視線を追って意図を推量したいと思った時にやりにくいというのは、チリっとした空気を周囲に撒く。
もちろん、本や雑誌や新聞やゲーム機やケータイでも「はなしかけにくい感が高まる」のは同じなのだけど、視線の遮蔽範囲、首の落ち方、背中の曲がり具合、そして、それらの固定度などの総合点で、ノートPCは最も「はなしかけにくい度が高まる存在」のように思う。ここに「社会の慣れ」が加わる。極めて個人差の激しい話だし、別にそんくらいで、社会からぬくもりが!みたいな事は思わないけど、そゆ事を視野に入れてるか否かで、売れ行きには差が出る。かもしんない。
話とぶけど、ゲーム脳。あれの背後にあったのは「テレビの前で背中丸めてコントローラ握ってる様は、人間の取りうる姿勢のうちでもっとも醜いものの一つ」という嫌悪感だと思う*1。特にそー言って彼女に背中蹴られた経験があるとかでなくて。別にそれ以来デジもの使うとドキドキするとかでなくて。いやだからドキドキと言っても蹴られたいとかそーゆー話ぢゃなくて。やめろーそんな目でオレをみるなぁあああー。
3)
、、、失礼。取り乱しました。よーするにDellは;
- 実は世の中には「おそとでノートPC使ってる奴ってダセェよな!」と思う層が居る、と思ってて、
- その層を取り込まないとやべぇ!、と思っている。
- のジャマイカと思った下段左の写真見て。
1番を意識しないとこういうカタチにはならんのぢゃないだろうか。ストレートにVAIO Xっぽい方向にいくんぢゃないだろうか*2。
でもこのザデインがアリかナシかと聞かれたら全力でナシだと思うけど。Spec*3や蝶番の強度がどうこう以前に「こわい」からコレ。米人さんは、ガタイがいいからノートPCに我々以上の窮屈感を感じてたり、肩掛けカバンを膝に敷くのはセコセコ感が強かったり、すんのかもしんない。