メモ:「ワンセグ」の受信料
- 2010年5月26日:東京新聞:ワンセグ付き携帯電話 テレビなし、でも受信料 :放送芸能(TOKYO Web)
「自宅にテレビがなくても、ワンセグが見られる携帯電話を持っていれば、NHKの受信契約が必要」−。そう言われたら、「えっ?」と驚く人が少な くないのではないだろうか。NHKは、パソコン(PC)やワンセグ対応端末でもテレビ放送を受信可能であれば受信料の支払いが必要としているが、「妥当なのか」「納得がいかない」といった声もある。 (近藤晶)
逆に云えば、ワンセグだけでも貰います。とゆう事。
で、おいくらなのかと。
- 『NHK受信料の窓口』より作成。
- | 2か月払額 | 6か月前払額 | 12か月前払額 | 備考 |
地上契約 | 2,690 円 | 7,650 円 | 14,910 円 | ←ココ |
---|---|---|---|---|
衛星契約 〈地上契約含む〉 |
4,580 円 | 13,090 円 | 25,520 円 | |
割引率 | 約5%割引 | 約7%割引 |
んで、その価値はあるかと。
- | 解像度 | フレームレート(コマ数) |
---|---|---|
DVD (≒従来のアナログ放送) |
640x480*1 | 29.97fps |
ワンセグ | 320×240(最大) | 15fps (1秒あたり15枚) |
画質という点では、従来のアナログ放送の方が上。320×240はイマドキYouTubeでも滅多に見ない。毎秒15枚に至っては、チャップリン時代の映画と同じだ*2。
その他、Wikipediaでは、地デジ以上に遅延が激しく、NHK総合テレビジョンほか一部の放送局では時刻出しを行っていない事。デンパ状況が刻々と変化する移動中は、画像や音声が途切れることがある事。それでも著作権保護(DRM)が掛かっている事、などの問題点が挙げられている。
画質が全てとは思わないけれど、これで「地上と同じお代をいただきます」というのは、「不公平感が高まる」ように思う。
みなさまのNHKがおっしゃるには。
「携帯電話会社に対し、『購入時に、NHKの受信契約が必要だということを説明していただきたい』というお願いはしているが、言っていただくのはなかなか難しい」
あたりまえだそんなの。ドコモもSBMもライバル会社なんだから*3。歩合よこすなら契約取ってやらんでもないぞ。てトコぢゃまいか。
番組で毎日連呼なさるが宜しいかと思う。『ワンセグだけでも契約が必要』。15字で済む。それに、ケータイは個人認証ができる。地デジ同様、受信料契約が確認できるまで画面に警告をお出しになれば宜しい。ケータイなら警告メッセージから、契約サイトに飛ばす事も可能だろう。その方が、徴集人送ったり裁判の手間をかけるより、頂いた受信料を節約できるはずだ。浮いたぶんは番組の質の向上に回せる。
- cf.2010年05月14日:NHKが、受信料を払わない人たちに“本腰”を入れてきた (1/2) - ITmedia News
(*訴訟の*)ニュースが流れた後にネットを通じて新規契約が増える傾向があったと NHKでは認める。「こちらの本気度は伝わったのではないか」と営業局受信料特別対策センターの嶋谷祐副部長は話す。
「ミセシメ」よりは「入り口連呼」の方が先であるように思う。
その他。
受信契約については、憲法の「契約自由の原則」に反するとの指摘もあるが、NHKでは「テレビを買う買わないは視聴者の自由であり、あえてテレビを買ったという点で契約の自由には抵触しないと考えている」としている。
理由は知らないが、テレビにはなぜか「NHKフリーな商品」が存在しない。コレと違って、ケータイには「あえてワンセグ付きを買わない自由」というものが存在する。「テレビなんか見ないよ、ニコ動、ようつべ、USTREAMで十分だよ」という向きは、よく選んだ方が良いかも知れない。
民放はタダだがNHKはそうではない。従って民放の経営・組織がどうでも、さして気にならない。カネとる以上はより厳しい目で見られるのが自然だろう。だけでなく。「受信料不払いは違法」という意識を持っている方が多い。従って、民間企業ではなくお役所と見られるのが自然だろう。
- 2009年7月21日:NHKの「皆様の受信料」がOBの年金に補填される奇怪|ダイヤモンド・オンライン
- 背景には、企業年金の積み立て不足がある。NHKは06年度まで、年金の積み立て必要額を算定するための利率(割引率)を4.5%という高水準で据え置いていた。
- それを07年度になってようやく見直し、市場実勢に合わせて2.5%前後まで引き下げた結果、積み立て不足は一気に前年度の2.4倍、2700億円規模にまでふくらんだのだ。
JALの場合はOBを脅して減額を呑んで頂いたが、NHKの場合は別の手が使える。
- 2010/02/06:NHK経営委員が提言「NHKテレビ番組の視聴を法律で義務付けよ」:アルファルファモザイク
11 カッター(石川県) :2010/02/06(土) 20:56:30.45
どうせまたブログが文脈読み取らずに切り取ったんだろ?
と思ったらマジだった。
一連の発言は全て、安田喜憲経営委員という方の発言なのだけど、3年間の任期は2014年2月まで残っておられるようだが、非常勤だとして、年間報酬は500万程度になる。NHK経営委員会議事録|第1116回をざっと読んでみるに、たぶん此方、経営責任を理解しておられないと思った(カラダで、という意味)。
- 2010年3月31日:札幌でのNHK受信料裁判の判決は、すごい! (篠田博之の「メディアウォッチ」)
で、この問題がなぜ大事かというと、これが単に不払いの個人の主張が通るかどうかということでなく、受信料制度ないし公共放送とは何なのかという 根源的な問題につながっているからなのです。
なにがどうつながっているかは、コチラで解説されている。
- 2010年5月25日:「技研公開2010」。スーパーハイビジョン対応を加速 -AV Watch
- 「3Dがブームになっているが、技研ではメガネをかけないタイプでやっている。これはかなりハードルの高い技術なので、20年の研究テーマ。去年に比べて格段に画質向上している」
- 会場では、例年通りに「スーパーハイビジョンシアター」を設置。解像度7,680×4,320ドット、フレームレート60Hzの映像に、22.2chのサラウンドを加えた高臨場感システムを、例年通り450インチのシアターで体験できる。
これらもみなさまの受信料 〜例えば「ワンセグオンリーの人からも頂いた地上と同じお代」や「あえてテレビを買ったという点で契約の自由には抵触しない」との考えで頂いたお代など〜 からの「投資」なワケだが、どこで回収する積もりなのだろうか。
NHKは、10年先20年先の未来にも、「みなさまのNHK」で居られるのだろうか。