柳田ルール

以後、日本の国会では。1「個別の事案についてはお答えを差し控えます」2「法と証拠に基づいて適切にやっております」。この二つを使うのは、憚られるようになるだろう。

これが【柳田ルール】として慣例化する事、それが「真摯な熟議」の基盤となってゆく事に期待したい。

 柳田稔法相が14日、広島市内で開かれた自身の閣僚就任を祝う会で発言した内容は次の通り。
 法務大臣というのはいいですね。二つ覚えておけばいいですから。1「個別の事案についてはお答えを差し控えます」とね。これはいい文句ですよ。これを使う。これがいいんです。分からなかったら、これを言う。(この言い回しで)だいぶ切り抜けてまいりましたけど、実際の話はしゃべれないもんで。あとは2「法と証拠に基づいて適切にやっております」。この二つなんです。何回使ったことか。使うたびに野党からは責められる。「何だそれは。政治家としての答えじゃないじゃないか」。さんざん怒られます。ただ、法務大臣が法を犯してしゃべることはできない。当たり前の話なんですけどね。「法を守って答弁してます」と言ったら、「そんな答弁はけしからん。政治家ならもっとしゃべれ」と言われて。そうは言っても、しゃべれないのはしゃべれない。(2010/11/22-10:25)

柳田法相は政界の改革者かも?だって、あの発言で辞めたとなれば今後アレは使えないのですから。すると、建前でない本質的議論をせざるを得なくなり、国会や各省庁はいい加減なことを言ってごまかすことができなくなり、国民にとって歓迎する事態ですでも、ほんとにそうなるんでしょうか?

続き⇒もしかすると、一番辞めないでくれ!と思っているのは法務省の役人かも。だって、あの言葉を使わないで大臣答弁の原稿つくるのは至難のワザ。

自分は1「なぜ、個別の事案について答えを差し控えねばならないのか」ここを自分のアタマで考えて、自分のコトバで語ってくれる人が欲しい。また2a「法とはナニカ」2b「証拠とはナニカ」2c「ソレに基づくとはどういう事か」2d「適切とは奈辺に有るのか」これらも自分のアタマで考えて、自分のコトバで語ってくれる人が欲しい。

上記のうち、1と2dを除けば、それは、東大教養学部理科I類や工学部船舶工学科や、寿司職人の修行では、達しにくい事だと思う。