都職員による政治運動

10Q3〜Q4にかけ、東京都職員が警察署やPTAを回って太陽族条例の可決支援を働きかけた模様。回数は6〜11月に81回。内容は具体的な図書を父母に見せて規制の趣旨を説明。タイムテーブルは以下の通り;

02/24 1定改正案の都議会提出(参照
06/14 1定改正案の否決・廃案(参照
6〜11月 東京都職員が警察署やPTAを回る。
具体的な図書を父母に見せて規制の趣旨を説明。81回。
11/22 4定改正案の都議会提出(参照
12/15 4定改正案、都議会本会議にて可決。
 ■疑問点
  1. 公務員の政治的中立性は大丈夫か?問題ないか?
  2. 行政府が否決された条例改正の可決運動を業務として行うことは、「法の支配」に反しないか?
  3. ましてや1定改正案の否決後・4定改正案の公開前という区間は、反対派との対話にあてべき期間ではないか?
  4. PTAを主軸に賛同を働きかけるのは、ステルス戦術ではないか?

10Q4:松下玲子都議 都政報告会

  1. 松下都議「9月ごろから、都の職員が都内の警察署やPTAを否決された条例案とターゲットにした漫画本を回って、暗に民主党を批判する説明を行った」
  2. 松下都議「自分も大学で映像制作について学んだので分かるが、舞台を整えれば『刷り込み』は簡単にできる」
  3. 都庁側が警察やPTAに持って回った漫画本について。松下都議「2月に都側が持って回っていた本は、3月に都が『不健全図書指定』をした本もあった。おそらく、ごちゃ混ぜで持つて行ったのではないか?」
  4. 松下都議「青少年・治安対策本部の桜井課長に、持って回った本について尋ねると『分からない』『それはおかしい』と押し問答に。最後は桜井課長が、『なぜそんなに我々が叩かれなければならないのか。冤罪です!』と」
  5. 都の職員が持っていったという本の題名を聞き出した松下都議。「タイトルの一部に『人妻』『爆乳』『アナウンサー』などがあり、(フルタイトルを挙げると?)私としても口にするのが憚られるタイトルではあった。あと『あきそら』という作品も」

10Q4:都議会 総務委員会

10Q4:匿名ブログ

  • 日時:平成22年7月
  • 於 :さる市内PTA連合協議会の理事会
  • 摘要:東京都青少年治安対策本部総合対策部少年課副参事が参加(予定外)、各小中学校のPTA代表の前で、「不健全図書」について語る。
  • 「現在は子供が自由に手に取れる一般の漫画売り場に、本来18禁コーナーに設置されるべき漫画が陳列されているのが現状です。青少年にふさわしくない漫画等を東京都が不健全図書として指定し、成人コーナーへの移動を販売者に義務付けるという内容の改正案を都議に提出していましたが、『表現の自由』を侵害する恐れがあるとの反発があり、6月の議会で否決されてしまいました。9月の議会手出を目指したいのです」
  • 幼女の写真集とDVDを数点、どう見ても通常の書店のコミックスの棚には並ばない18禁コミックスを数冊を提示。
  • 「おかあさんたちはこのような恐ろしいものが、普通の本屋で、子供たちの手に届く形でおいている事を知らないので、こうして持ってきているんです」
  • と言いながら、約50人近くの父兄(PTAなのでほとんどが母親)に、回覧。
  • コミックの方は、過激な性表現シーンすべてに付箋を貼ってあり、あえてそこを見るように指示し、「このような本が、「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」と同じ棚に並べてある」
  • 「青少年を不健全なものから守るために、毎月資料として、このようなDVDやコミックスを私たちは買ってチェックをしている」
  • 周囲を見回すと、何の心構えもなく予備知識もない、各学校のPTA代表として集った多くの母親たちは黙っていました。ショッキングなものをいきなり見せられ、ものすごく不安感を煽られたのでしょう。後日感想を聞きましたが、「この世にこんなひどいものがあったなんて、ショックでした」「酷い内容だし、都の市職員の言う通り児童虐待だけど、この危険をどう学校内に伝えたらいいのか、伺った内容には卑猥な単語も多くて伝えづらい」と寄せられた感想を伺いました。
  • 多くのPTAがこの手法で、感化させられています。そして「子供は未熟でバカ」と称する都のPTA連合(都小P)の現会長も同じ手法で、周囲の親を感化しつつあります。