もしも福島第一が皇居にあったら

  • 福島第1原子力発電所から20キロメートル圏内にあるTOTOの全額出資子会社、TOTOファインセラミックスの楢葉工場と富岡工場が、事実上撤退することになったのだ。
  • 前述の2工場については、福島原発の事故により立ち入ることすらできていない
  • 5月、避難圏内への一時立ち入り許可が出た際に従業員が防護服を着て重要なサーバを取り出すなど、撤退に向けた準備を進めてきた。

20km圏を皇居(東京都千代田区千代田1−1)に当てはめると、概ね外環道までが入る。

  1. 今後、事業継続計画(BCP)を気にする企業は「拠点30km圏内の原発の有無(上記+一定のマージン)」を考慮に加える可能性がある。
  2. この先、原発がきのこるには、この範囲に不安除去剤(aka.カネやシゴト)を蒔く必要がありそうだ。

なお、事故直後の一時期、米軍は80kmの線まで退避した。線は外側から順に80,30,20。

趣味的には。東京に原発を建てるなら、乾ドック式が良いと思う。万一の際には「敷地ごと水棺」できるから。後は1Fの経験を活かして濾過処理できる*1。水上式なら、同じ事を、どこぞの「誰の裏庭でもない場所」まで曳航していってからやれる。どちらにせよ、「次の事故処理」は、もっと手早く収束可能だろう。

図の作成には以下を用いた。

*1:水棺不能を乗り越えて循環冷却を達したのは、ものすごい事だと思う。