帝国陸軍のメンタリティ

 毎日新聞北海道支社は、08年8月いっぱいで夕刊をやめるそうだが、080615朝日の紙面記事によると、以前から社内では公然の秘密になっており、特ダネは部数の少ない夕刊を避ける意識すらあったと言う。
 それでは「夕刊取ってる読者がいい面の皮」と言うものだし、敏感な愛読者ほど「夕刊いらんなぁ」になって当たり前だと思うのだが、それ以上に重視すべき要素があったとすれば、それはいったい何だろうと思う。
 実は夕刊廃止は以前からの経営課題で、01年頃の検討ではギリギリ黒字との推計で存続したとの事。
 「ギリギリ黒字。だからまだやれる」現場指揮官(編集長?)ならこうでなきゃ誰もついてこないが、経営陣がこの考え方するのは無責任だ。その時点で産経同様の処置(02年に全国で夕刊廃止)を取っていれば、浮いたコストと朝刊の黒字で出来る事いっぱいあったんでないかと思う。なにも「新聞」ばかりが「報道」ではない。
 刀折れ矢尽きるまでというのは、帝国陸軍のメンタリティだ。それとも日本人の組織は「暗黙の了解*1」という名の「空気」が行き渡るまで、身動きとれないのだろうか。

*1:原爆まで出て来てははしょうがないよね