無教養者はイベントでサクヒンの存在を知る。
絵柄が気に入ったので本屋でみたらきっと買う。コミケも同人誌も知らんワシにはこの手の賞イベントは、結構便利。気に入るサクヒンはきっといっぱいあるのだろう。
てな事をハテコメに書いたら、真下に『こういう作品も同人界には沢山あるけど、みんなキャッチーなところしか見てくれないから…』というコメントをつけてる方がおられた(id:silvermoaiさん)。
キャッチーっつうかたぶん二次創作とかぶっちゃけエロの事を言っておられるのだと思うのだけど、ワシのような『同人誌の教養(好みのもんを見分ける目)』を欠くニンゲンには「オリジナル・かつ非エロなサクヒン」と接触する機会は極めて乏しい。
実は直木賞も芥川賞も、明治期に勃興した「小説」を、もっと多くの人に普及啓蒙したいという目的がある。ハリウッドのアカデミー賞もそうだ。どちらも賞の創設当時もその後も、長いあいだ「分別あるオトナの嗜むもの」ではなかった。類例としてナントカ社手塚治虫文化賞や、ブルーリボン賞や、日本ゲーム大賞、などがある*1。
別に「存在じたいを知る機会」が『文化庁メディア芸術祭』である必要はないのだけど、文化庁には、実は「ブンカの事をよく考えてる人達」が集まっている。こゆ人達は、新しいメディアの事をよくしらなくても応用でイイ線いっちゃう事が結構ある。実は役所なので民間よりは利害に左右されにくい。という利点もある。したがって「マジで良いもん」が賞を取る確率が高い。どちらかというと「キャッチーなニュース」に目がいきがちだけど、このへんの「文化全般の通」ぶりは、縁無き衆生としてはありがたい事だ。
できれば。
コミケだかコミティアだかの事務局がコンテストを主催して、優秀作の版権を預かって「出版」してくれりゃあ、マンガはもっと盛り上がるんではないかと思うのだが、それは抵抗感が大きい事なのだろうか。
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