毎日新聞社の倒壊はほぼ不可避に見えるが「新聞の崩壊」はゆるやかなものになるだろう。

 毎日新聞社の倒壊はほぼ不可避に見えるが「新聞の崩壊」はゆるやかなものになるだろう。

  1. 非英語人口が簡単に減る事はない。
  2. したがって日本語の「床屋談義需要」は残る。
  3. これがそのままネットに向かうには
    1. 匿名主流のネットジャーナリズムはまだ未成熟であり、抵抗感が残る。
    2. SBM類の感情暴走傾向は既に周知であり、善意のカウンター情報も、読む側から見ればマッチポンプに見える。

 したがって、国内ニュース市場は、一定の安心感のある情報需要(実が伴っている必要はない)をカバーしきれていない状態が続いている。

 「一定の安心感のある情報」は床屋談義というヒマツブシのネタになる。端的には「これはすごい/これはひどい」だ。その受け皿は消えない。
 新聞社は、しばらくこの「床屋談義需要」で息をつく余地〜下り階段の踊り場〜があるように思う。毎日が退場すればその市場が転がり込んでくるわけだし。
 ネット上の最有力候補はGIGAZINEだが「新聞補間材」の域を脱するにはもうすこしタイムラグがあるだろう。
 あるいはそこを突いて、戦前のように、特色ある地方紙が伸びる可能性もなしとしない。