たぶんホントはなにひとつ『マウスをクリックすることでも、キーボードを押す事でもない』

でも、体のどこかに、映像の編集(制作)はPCを使った「操作」とは違う、もっと直接的だったり肉体的だったりするものだと思うし、マウスをクリックすることでも、キーボードの→キーを押す事でもないんだよね〜、という感覚が強くあるんですよ。

 『Macで音作ってると音楽やってる気ぃせぇへんけどな!』てな台詞を90年代中盤に先輩に聞いた事がある。どっかの製造業で「CADしか知らない世代」に製図研修を義務づけている会社もあるらしい。

 個人的にはなにも「創るがわ」に立った事はないので、こういう感覚はよくわからないのだけど、ワープロ時代、まとまりの付きにくい会議の議事録は発言単位で切り刻み、A3以上の紙に同類項をうす糊で貼っていた。うす糊だからぺたぺたと貼り変えられる。

 「まとめかた」はいくつでも出るので、ぺたぺたと貼り変えて、気にったらコピーに掛けてまた別のまとめ方を考える、みたいな。これ、モニタでできるようになって久しいんだけど、「おし、ここでコピーとっとこ」と席を立つリズム感は、無くなったように思う。

 たぶんホントはなにひとつ『マウスをクリックすることでも、キーボードを押す事でもない』。実はプログラミングだってそうなんじゃないだろうか。