ニンテンドーDSのマジコン訴訟から「フリーオ訴訟」が起きない理由を邪推する。
たとえネット申し込み・購入者直送でも、発送業者と『話し合い』を持てば、販売者を突き止める事も、購入者リストを入手することだって、不可能な話ではないように思う。
なので、「フリーオ」に歯止めを掛けたいなら、後は魔術師に適当な呪文を唱えさせるだけだと思うのだが*1、そういう事にはなっていない。なぜだ?ボウヤってワケでもあるまい?
08/07/31 - 日々是遊戯:ニンテンドーDSのマジコン訴訟——なぜ「不正競争防止法」? - ITmedia +D Games
マジコン自体はあくまで「バックアップをとっているだけ」なので、マジコンの販売業者をこれで訴えることはできない、というわけだ。
そこで今回持ち出されたのが「不正競争防止法」だ。「不正競争」にあたるケースはいろいろあるが、今回問題になったのは恐らく、「技術的制限手段を解除する製品等の販売」という部分だろう。任天堂が発表したリリースでも、「これらの機器により、インターネット上の違法アップロードサイト等から入手した本来ニンテンドーDS上では起動しないはずのゲーム・プログラムの複製物が、起動可能となるため、当該機器の輸入・販売等の行為により、当社およびソフトメーカー各社は極めて大きな損害を被っている」としており、ソフトのコピー行為ではなく、「本来起動しないはずのコピーソフトが起動できてしまう」点を論拠に持ってきていることが分かる。
上記でもでてくるが、この「呪文」はゲーム業界がMODチップ対策で編み出したものだ。つまり、少なくともSONYが知らないものではない。
フリーオの場合:
- 「技術的制限手段を解除」はしていないが、「本来再生できないはずのコピーは再生できてしまう」。
- しかし、ここで「極めて大きな損害を被っている」とした場合、
- 私的録音録画補償金に影響が及ぶ。
たとえ電波利権が求めても、詠唱は難しいという印象を持った。
PC用外付け地デジチューナーの「解禁」も、ダビング10も、結局のところ「次善のフリーオ対策」なのではないか?
*1:三百代言などカネ次第だ。