Mac OSXのデスクトップ

個人的には、OSに取って代わるのは仮想化技術だとみている。「Windows」「Mac」「Linux」などのOSは、いわば配管設備のような存在になるだろう。ユーザーは、その配管設備を仮想化ハイパーバイザ経由で管理することになる。そのときに必要なのがフロントエンド製品だ。ブラウザは、そのインターフェースになる可能性があり、多くの点ですでにそうなっている。

 こうなるとMac OSXの場合、絶対固定で隠すこともできないメニューバーが邪魔になる。てゆうかMac OSXそのものがAppleの収益にとって邪魔になる。
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 Mac OSXのメニューバーは、主要ブラウザのうち「全画面表示」でメニューバーが消えるのはOperaだけってくらい絶対固定だ。
 もともとこれは、構想段階のOSXではなくなる予定だったものが、不評で復活したという経緯があるのだが、OS9時代同様アプリ単位で切り替わる。不便というほどではないのだが、Docやウィンドウ単位のアイコンツールバーにある程度の機能が分離していると必ずしも常時表示である必要は少ないし、解像度のでかいモニタやサブモニタがあるような場合は、Win/*nixのようにアプリの操作系が完全にウィンドウ単位になっているほうがマウスの移動距離が少なくて済む。
 iTunesを除けばApple製アプリは頻繁にはメニューバーにアクセスしないで済むようにつくってある一方、主観的には非Apple製アプリはOSXの高頻度なバージョンアップについてこれず、安心して使える期間が短い。
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 もしもAppleが、OSXからサードパーティを振り落として、クローズドなプラットフォームの中にユーザーとプログラマーを囲い込もうとしているのだとすれば、いずれMacintosh(Mac OSX)を広く一般消費者に売り続けることにはメリットが無くなる。

 おそらく、iMac/MacBookの価格をWin機に対して相対的に高く保つ一方、それらより安い閉鎖家電系ラインナップを充実させてゆくと思われる。

  1. iPhone ←SmartPhoneとして十分に安い。
  2. 量産型MacBook AirNetBookとして十分に安い価格であるべき。
  3. Net Top相当品 ←Apple TV?, 第四のMac mini系?