Vizioが上陸したらしい。
- 42型:9万8000円(上記)。
- 2008年9月3日に札幌市、4日からは神奈川県川崎市などコストコホールセールジャパンの8か店で発売(上記)。
- 『コストコホールセールは、「われわれが予想していた以上に、大変売れ行きがいい」と話す。』
■北米シェア
1位 | 2位 | 3位 | 出典 | |
2007第2四半期 | Vizio(14.5%) | サムスン(前四半期1位) | ? | URI |
2007第3四半期 | Visio(13.0%) | サムスン(12.8%) | Sharp(12.0%) | URI |
2007第4四半期 | SONY(12.8%) | サムスン(12.3%) | Vizio(10.7%) | 同上 |
2008第1四半期 | サムスン(13.9%) | Sony(13.7%) | Vizio(13.5%) | URI |
2008第2四半期 | サムスン(18.3%) | Sony(11.7%) | LG(7.8%) | URI |
出典にバラツキがあるのでゲンミツな表とは言えないが、2007第2四半期のVizioショックで一番ワリを喰ったのがSony(3位から6位へ)てのは、性能も良いが価格がダンチだったということではにゃいか。その後、値下げで順位を戻しはしたものの、サムスンの安定感と見比べるとむむむという印象は残る。高シェアは純粋性能だけぢゃ取れない。価格性能比でベスト(リーズナブル)でなければ。ヨノナカみんなフェラーリってわけにも行くまい。
Vizioについては、ぶっちゃけ北米市場でのシェアは失速気味な様子が伺える。んが、同社は2008第2四半期にプラズマの方でシェア25.1%。松下に次ぐ二位に付けている(URI)。つまり、他の有名ブランドが値下げで応戦すれば、スカポンと競争の薄いところへ逃げるとゆー、なんか騎馬民族みてぇな?。
テクノロジー : 日経電子版や、VIZIO - Wikipediaによるとこの会社は:
- 完全なファブレス。
- 液晶テレビの企画と設計だけ。
- 株主は鴻海精密工業(台)と瑞軒科技(台)。購買、製造、物流に協力。
- 両社は日本メーカーや米HP社から液晶パネルを大量に購入しており、Vizio社はこの価格交渉力を利用できる。
- デザインも低価格品とは思えないほど高級感がある。2007年のドイツのグッドデザインに相当する賞を受賞など。
- 単に安価なだけでなく品質も高いと市場では評価されている。
- 倉庫販売店のCostco、Sam's Clubに加え、Wal-MartとSearsへ販売網を広げた効果で躍進。
- MPEG-2特許料をシカト、係争中。
要素部品を外販する限り、こうした遊牧民チックな集団の「価格破壊エフェクト」は止められない。Vizioがベスト3圏外に去ったところで、値札を戻せばまたいつ来るかわからんわけだし。日本がカルテルかなんか結んだとしても、既に大型液晶パネルの世界シェアは数量ベースでこんな感じ。
1位 | 2位 | 3位 | 出典 | |
08年第1四半期 | サムスン電子(韓国)20.5% | 友達光電(AUO、台湾)20.0% | LGディスプレー(韓国)19.8% | URI |
上位3社で60.3%を占める。こういうのは数の多い方が勝つ。数を出すほうがカネも貯まれば性能も上がってゆくからだ。このままだと「日本製。だから性能が悪い」ってな事になるまでに10年かからんように思う。アメリカのテレビメーカーはそうやって潰れていったわけだし。別に「コシヒカリ」みたくブランド化する手もあんだろうけど、中印ブラジルの「中流」って年収300万くらいでなかったか*1、国内家電の大合併つう、噂も出ないのは残念な事だと思う。
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