理科の先生

10月4日14時56分配信 時事通信
 
 公立中学校の理科教師の75%が実験、観察の教材を自費負担した経験があることが、科学技術振興機構国立教育政策研究所の調査で分かった。6割強の教師が各学級で週1回以上、実験などを行う一方、多くは「設備、備品が不足している」と訴えている。
 調査は6−7月にアンケート方式で実施。全国から抽出した公立中のうち、337校の理科担当教師572人から回答があった。
 授業で実験、観察を行う回数は、53%が「週に1、2回程度」、10%が「ほぼ毎時間」と答えた。
 理科に充てられる今年度の学校予算(公費)を集計すると、設備備品費は生徒1人当たり453円、消耗品費は同341円。それぞれ「ゼロ」だった学校は 17%、2%あった。公費以外では、教師の75%が教材費を自分で負担したことがあると回答。生徒から徴収した教師も24%いた。 

 そこで自腹を切っちゃうところが日本人て偉いよなぁ。てゆうか日本の強みのコアだよなぁ。それじゃなんの解決にもならんのだけど「俺のせいぢゃない」では気が済まんのは、やっぱ偉いと思ってしまふ。でもそれじゃなんの解(以下loop)。

 『生徒から徴収した教師も24%いた。』てのは、ゲンミツには「保護者から徴収」と書くべきであるように思う。でないと「ここはやはり予算の増額を!感」が不必要に高まる気がする。まぁ、そう言いたいの鴨しんないけど。

 学校で使う機材が足りないのなら、学校で稼げばよいのだ。

 体育祭で飲食物を売るとか。文化祭で見世物*1やるとか。

 理科のセンセイが。背中に「収益は不足している実験機材の購入にあてます」とか旗指物たてて*2

 有志の生徒・父兄が手を貸してくれるなら尚可。それを見てしまった生徒たちは、手を貸さぬまでも、実験器具を大切にするようになるのではないか。収支報告を出せば、保護者たちも理科教育にかかる経費の実態を知るのではないか。

 「そこまでやっても足りないんです!」って時に、「予算の増額を!」に真剣味が宿る。単に「教育の価値」とか「理系に対する理解が」とか、抽象的なお題目を並べても迫力が出ない*3

 教育に「単なる知識」以上のナニカを求めるなら、「自腹」も「保護者から徴収」も間違いだ。

 などと思った。

*1:ケミカルガーデンとかトラウベの人工細胞とか

*2:趣味的には「理系報国」と書いたハチマキなんかも好みです。

*3:cf.銚子電鉄「ぬれ煎餅を買ってください」の迫力は、地元の努力っぷりがただならぬ事にあったのだと思う。