経費の百円は売上の千円。

営業利益の時点ですでに赤字。これは新聞社として新聞の売買で会社継続を営まねばならないXX新聞自身にとっては大変ゆゆしき事態といえる。

という記述が三社共通。

売上原価が−XX%と縮小しているが、それ以上に売上が落ち込み、−XX%を記録している。

という記述も三社共通。

基本的に、売り上げの落ち込み率と売上原価のカット率を揃えれば、なんとか縮小均衡には持ち込めるのだけど、はっきり言って売上原価というのは三つしかない。

原価=[(1)人件費という固定費]+[(2)人件費ぢゃない固定費]+[(3)諸経費]

従って原価低減の矛先は先ず(3)に向かう。

その際に必要なのは『経費の百円は売上の千円』という覚悟だ。これを経費十倍算と言う。今決めた。経費を百円節約すれば、それがそのまま利益になる。

そんくらいミクロに、かつ劇的にカットしないと、人件費という「勤め人の聖域」に手が入る。それを避けたきゃ死ぬ気で節約。ハイヤーだのグリーン車だのもってのほか!という覚悟で臨まねばならない。

...だから広告費なんて「費用対効果がクリアでないもん」は真っ先にカットだ!て事になるわけなんだけども。

もちろん(1)と(2)のほうがデカイし、恒常的な経費カットになるのだけど、必要不可欠なファンダメンタルだから固定費ってなもんで、ここ切るとマジ本業がピヨる。

『経費の百円は売上の千円。欲しがりません勝つまでわっ!』ちゅのは大事よ。大事。いやびんぼ臭いとかでなくて。びんぼーなんだから