正規と非正規

正規雇用者と非正規雇用者ってぇと、どうも非正規雇用者のほうが「わるいもの」「おとった存在」とゆうニュアンスが湧くのはおれだけですかそうですか。いやその語呂っつうか語感的なイミで。正の字がアレなんかな。

他に適切な言い回しが無いっちゃ無いんだけども、一個四半期で8.5万人もが職を失うような事態を前にすっと、その区分、能力でなくてただの「身分」になってねぇかという気にもなる。

いやそもそも能力でなくて、ただの「ワークスタイルの違い*1」なんだけども、「コミュニティへの忠誠心*2」を重要な能力にカウントする終身雇用制度の下では、「ワークスタイルが他人と違う」のは、比較的容易にマイナスポイントになりがちだ*3

「単純労働者や非専門職員の派遣解禁」ではなく、「正社員の一時帰休や解雇」の方を「規制緩和」してりゃ、もうちょい負荷が分散*4できていたのかもしんない。もっと多くの人が、「自分の事」として考え始めたのかもしんない*5

*1:英語だとstandardとnon-standardと言うようだ。これはプログラミングの世界などでは「正規/非正規」という訳語が一般的なようだが、社会的事象に持ち込むのはちとマズい。字面の印象だけで言うと「不法就労」に近いニュアンスを持つように思う。

*2:悪く言えば「社畜度」

*3:フレックスタイム制を導入したのは良いが、朝イチで朝礼しないとキブンが出ないとか。といって昼礼をやるのも面倒と放置しておくと、連携が取りにくい午後イチ出勤者は「つかえねーヤツ」になってく。業務の個人完結度が低く、社内リソースとの連携が肝心な職場では「今日はフレックスなんで居ません」は周囲に大きな負荷をかける。

*4:ダメージ・コントロールの一つ

*5:中国人の言う「一個日本人是虫。一群日本人是龍。」が正確であるのなら、職場に「ミブン違い」が混じってると「オレでなく、アイツを切れ!」という虫だらけになり望ましくない。