NHKは日本最大のペイTVでもある。
地上波2局、BS2局、それにBSハイビジョンの5つのテレビチャンネルを持つNHKは、国内最大のテレビ放映事業者である。
「有料」が抜けていると思った。「受信料」で「喰ってる」以上、ペイTVには違いない。
名目などどーでもよろしい。公共に資するか否かは、やってる事・オカネの流れ・そして状況次第でいくらでも変わり得る。これは不断の検証を要するものだ。
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- 「みなさまのNHK」が、
- 潤沢で、安定した、受信料収入を背景に、
- 民間の制作事業者は育たない(アニメ以外はまず外注しない)。
- 民間の製作事業者は育たない(NHKエンタープライズに敵わない)。
- 民間の放映権市場は育たない(番組製作で儲けるには、多ch乱立が望ましい。その方が、あちこちに放映権を売れる)。
- たぶん。
- 今次不況は「広告回路の分散」を加速する。
- 景気が戻ってもテレビ広告市場が旧に復する可能性は高く無い。
- 地上波無料放送の、長期的な縮退は不可避だ。
- さらに。
- B-CASは既に突破されている。
- 「価値あるコンテンツ」のネット流出は根絶し難い。
- B-CASを突破せずとも。100枚くらいは調達できる。ダビテン10台買えば良い。
- ネットに出すよりカネになる。捌くルートはいくらもあろう*1。
- そうした中で、
- 「価値あるコンテンツを産む能力」を残すには、
- 「価値あるコンテンツ」を、
- 「独自DRMを備えた有料放送」に逃がすべきかと思う。
- そのためには、
- 「放送」と「製作」を分離し、
- G7中最低の有料放送普及率を上げ、
- テレビ局に放送権を切り売りする、
- いかなる伝播回路にも縛られない、
- 独立した製作事業者を育てる必要があると思う。
- これで
- 「シチョーリツが全てです!」は、→「繰り返し、何度も見られるのが良い番組」に、
- 変質してゆく筈だ。
- 売るのはもちろん、放送権、ディスク販売権、ファイル販売権、などなどなど。
- 最大の障害は、
- 「地上波2局、BS2局、それにBSハイビジョンの5つのテレビチャンネルを持つ、国内最大の有料テレビ放映事業者」だろう。
- そして、これが「公的な後ろ盾」を持っている事だろう。
- 国全体の「価値あるコンテンツを産む能力」を考える場合、
- 一強皆弱は望ましく無い。
- バラエティが限られるからだ。
- それが「公共放送」というのは、さらに望ましく無い。
- さらにバラエティが限られるからだ。
- 独占は腐敗と停滞を産む。独占は腐敗と停滞しか産まない。
*1:正直、ダビテン売るならメーカーは補償金くらい出すべきではないかとも思う。