題考えるの面倒。

短期資金は中小企業にとっては血液とも言え、生命線であります。

サラ金て、グラミン銀行みたいなもんだし。「ナショナルブランド」と下請け関係の無い社長=「配管工ジョー」が増えたら「外需次第の日本経済」も、もうちっとなんとかならんかな。

※ゲンミツには「ジョー」は社長ではなく「独立目指して貯金中」なのだけど、彼がニュースになったのは、あの社会に「そうした生き方こそ尊ぶべき」とゆう背景があったからと思う。

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だいたい日本の輸出は偏り杉だ。

  • 消費者がローンを組んで買うような商品
    • トヨタの利益は、高級車比率が高い。
  • またはそれに準じる高価格品
    • デカイTV
  • それらの部品・それらを作る工作機械

つまり、マネーゲーム信用創造で肥大した「先進国消費者の購買力」に特化しまくら千代子...だから金融危機震源地よりGDPダメージがデカイのだ。
欧米にもこうした業種は存在するが、構成比が低い。したがって、消費者心理まで冷え込む大規模不況のダメージは、ある程度うけ流せる構造になっている。んで、うけ流されて飛んでく先が日本だろうが「第二第三の日本」だろうが「なかのひと第一」とゆうか...エコノミック・傾斜装甲とゆうか...「狙ってこうした」んだろうかこれわ?「こんなこともあろうかと!」ってヤツ?
それはともかく。当分の間、消費者がかつてのようなクルマや高額家電を求める事はないだろう。そして世界が今次不況を脱した後の消費者は「より堅実に」なっているだろう*1
たぶん、G7と新興国の消費性向は収束する。ひらたく言うと、差が縮む。雑駁に言えば選択肢は2種類しかない。「イノベーティブな商品/サービス」に特攻*2するか「価格性能比で世界の工場*3と張り合う*4」か。いずれのケースでも「製造雇用」は海外に出すか、安価な労働力を持ってくるか、既存労働力のコストカットを、より機動的、包括的、全面的にやる事になる。

できなきゃBIG3街道まっしぐら。全開で。バリバリで。秀吉なぜ死んだ。
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これまでの日本は「イ)資源がないから加工貿易」だから「ロ)人材教育に注力し」「ハ)モノツクリで圧倒」でやってきた。しかし中国は、イを結構自前で持った上で、ロ・ハとも日韓の後追いをやっている。さらに印度は、ハ)に代えて「カスタマーサポート」で地力を付け「オフショア開発」にコンボとゆう、ヨガ・テレポートみてぇな事になっている*5

「資源がない」を覆すのは困難だが、この期に及んで「日本の発展は技術のおかげ」だの「金融の敗北、製造の勝利」だの「ハイテクハイテク日本はやっぱりモノツクリ!」だのと「加工貿易、それも特定領域」に直結しておっては、持たない。政策的な円安誘導や低金利などの「救貧策*6」にもコストはかかる。長くは続かないし、逆に続かなくなった時のダメージが増える。

一部は「フェラーリ」や「バング&オルフセン」や「ダイソン」になれる筈だが、それらでマスは養えない。「ダイソンは高過ぎる!」て層を狙うなら、中国人のが安いし早いし巧い。たたかいは数だよあにきぃ!

タイガーやパンターでシャーマンの群れにゃ勝てん。「世界に冠たる日本の製造」は、多くが「今治タオル化」するだろう。
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外需の配合比を組み替えねばならない。内需を拡大しなければならない。単純な経済成長を求めるにせよ、よりステーブルな経済構造への転換を目指すにせよ、今のままでは達せられない。
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外需の配合比を組み替えねばならない。資源がなくても「消費者不況のダメージを受けにくい項目」は伸ばせる。コカコーラのライセンス。ファイザーの医薬品特許。カーギルの飼料・肥料・種苗。これらの分野は「人的資源」で伸ばせる。
資源がなくても資源を売る事はできる。地味ではある。しかしデュポンの化学素材抜きで回る産業はあまり無い。地下資源の採掘技術や太陽発電にLED*7有機EL*8照明。日本はこれらの分野で優秀な技術蓄積を持つが「ファミコンを抑える」方が安定的で利幅も高い。個々の要素は「世界中のサードパーティ」から調達してくれば良い。

船は船大工。蒸気機関は町工場。どちらも欠かせぬ職人だが、最も儲かるのは両者を使って「蒸気船」を仕立てるヤツだ(システム・インテグレータの始祖鳥)。

例えば有機EL照明の普及は、できれば独自ソケットと抱き合わせで進めたい。その為にはシステム全体のコストダウンが重要だ。この点、蒸着法の日本より「印刷製法一本槍」のGEに分がある*9。独自ソケットと太陽発電、改造工事をセットで売れば、発電パネルはSharpでもQセルズでも、安いほうから買えば良い。

なにが当たるかはわからないし、どこまで当たるかもわからない。米人はパソコン市場を「偶然の帝国」と呼ぶ。ゲームは「山手線の内側」とは貸し借り無しだ。「覚悟完了・多産多死」は「共存共栄・横並び」とは相性が悪い。
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内需を拡大しなければならない。
以下は、ある程度は市場の洗礼を受け、脂肪を落とした方が良い。

世の中の変わり目にはさまざまな軋轢が生まれる。こうした軋轢には「公共の利益」の観点から対策しなければならない。

しかし、天下りと政策誘導で結合した「業界団体←→主務官庁ユニット」は、既得権益を守る規制利権でもある。なにかと生活が苦しく世情も不安な昨今、霞ヶ関は最も伸びの激しい成長産業だが、「一部の国民の声」を「誇張」してイノベーティブなビジネスを潰して回るには絶好のタイミングでもある。
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外需の配合比を組み替えねばならない。内需を拡大しなければならない。単純な経済成長を求めるにせよ、よりステーブルな経済構造への転換を目指すにせよ、今のままでは達せられない。
当然これらは「産みの苦しみ」を伴う。これまでの構造の中で喰っている人達や、その下請けで喰っている人達の暮らし向きは激変するだろう。その影響は当然、ほぼ全ての日本国居住者のくらしむきに及ぶ。

もしかしたら、明治維新や敗戦に近い苦しさが、現行世代の期待余命いっぱい続くのかもしれないが、、、

後世「戦後遺産を食いつぶしたゆとりっ子」と括られるのはゴメンだ。

*1:例えばこんなカンジ→ピクセラが値上がり率1位に・地デジチューナー販売急増とのニュースを買う - 兜町ライブニュース

*2:Apple/IBM

*3:Lenovo/ASUS/Acer

*4:Dell/HP

*5:どちらも「ゆとりっ子」より安い給金で、モーレツにはたらく。

*6:救うのは「戦略立案力の貧困層」の意

*7:点光源、白熱灯代替

*8:面光源、蛍光灯代替

*9:「ビジネスモデルのポテンシャルが高い」の意。