「Windows Marketplaceの概要」の印象

iPhoneは、0から立ち上げ中。WM機は、0から立ち上げる必要がない。シェアは互角。アプリが弾薬。補給が勝負。

アプリケーションの販売にあたっては、Microsoftが事前に審査を行う。年額99ドルで最大5本のアプリケーションが配信でき、売上の70%が報酬として得られる。5本を超えた場合の追加料金は1本につき99ドル。

iPhoneapp storeに比べるとやや厳しいカンジだが、アプリ市場を0から立ち上げるiPhoneに対し、WM機にはその必要がない。

シェアは概ね互角の模様。

順位 OS 出荷台数 市場シェア
3位 Windows Mobile 4,713.9 12.4
4位 Mac OS X 4,079.4 10.7

アプリが「弾薬」なら、その生産と、補給線の出来が勝負だ。

- 前線 ←前線補給所 ←後方調達所 ←生産工場
A iPhone app store ←出品条件 ←開発者
M WM機 Windows Market Place ←出品条件 ←開発者
  • A
    1. 市場を0から立ち上げるため、まず数が必要。出品条件はユルくなければならない。
    2. 前線の現地調達を不許可(勝手アプリ/Jailbreak)とするため、出品条件はユルくなければならない。
    3. ※結果、app storeは玉石混交となる。選択肢が多過ぎると、ヒトは選択を止め、一部の定番に集中する。app storeの販売を増やすには、なんらかの絞り込み・ランク付け・サジェスチョンが必要な時期が来る。
  • M
    1. 前線での現地調達(自由販売・自由配布)が伝統だったため、数はアピールする必要がない。これは今後も重要だが、現在の問題は、目的に合ったものを探し当てるのがタイヘンな事。
    2. 前線補給所に出すモノは、出品条件を厳しくし、一定の品質を保障しなければならない。
    3. プログラマーのサポート、彼らの支持取り付け、「アプリ供給生態系の構築」がMSの十八番(だと思う)...兵站能力?

なお当然ながら、両社ともハードの出来はソコソコで良い。零戦も数で掛かれば怖く無い。