明治以降の政治体制をムリクリ一体視してみる。

  • 帝政:大日本帝国
    • 革命による初の統一政体。
    • 大政奉還」により、江戸期までの「政教分離」が崩れる。一旦「政教一致」化。
    • ただし、皇室自体に政権担当能力はなく、中世以来の「事実上の政教分離」により、伝統的な皇室の態度は、「事実上の君臨すれども統治せず」。
    • 優秀者や忠誠心を引きよせる、磁石効果(?)。
  • 第一共和制:大日本帝国憲法発効〜
    • イントロ:五箇条の御誓文*1・四民平等の理念→自由民権運動・国会開設の請願、など。
    • 成熟過程:
    • 崩壊過程:
      • 昭和恐慌〜世界恐慌に対する有効打不足。←党利党略に夢中という未成熟*2が第一(人心の離反)。
      • 現役軍人に選挙権が無かった(?)←事実なら、第一共和制最大の欠陥*3
  • 第二帝政(集団僭主制):
    • 天皇機関説を背景に、統帥権規定を応用した、陸軍参謀本部・海軍軍令部の「集団僭主制」。
    • 成立過程:
      • 政党政治に人心が離反した事。
      • より優れた選挙制度があった場合、征満/征中論の台頭が加速していた可能性。
    • 崩壊過程:
      • 集団の合議や調整型リーダーで戦争やっちゃダメダロ。
  • 第二共和制:日本国憲法発効〜
    • ver.1.0:米国主導の政体改造
    • ver.2.0:講和後、組み替え→「高度成長シフト(55年体制)」

////
うまく言えないのだけど。

1)第一共和制と第二帝政(集団僭主制)をひとくくりにしちゃうと、第一共和制における「ボクタチの失敗」が見えにくくなる。そこんとこ不満。

2)第二共和制はソレ以前とは全然違う良いものなのですよ〜史観、は、べつに自虐的とは思わないけど、ちょっと厚みが足りないというか、また同じ転け方しねぇかというか。元気よく「ハイ!わかりました!」と言いながら全然分かってねーだろオマエラというか。そこんとこ不満。

3)第二共和制1.0を理想のように語る先生はまだあるだろうし〜実際米人の作るもんは、大抵は素直でキレイで首尾一貫してて、分かりやすい〜、2.0もソースコード全部書き直そうがjavascriptのエンジン?とかとっかえようが、UI同じならFirefoxFirefoxにしか見えないワケで、、、そんなら2.0の中身なんかどうでもええやん。マニアックにむずいし。とゆう気もしなくはないんだけど、、、いまちょっと趣味という単語が浮かびましたが。

4)現在の日本国憲法最大の欠陥は、「ボタンを見たら押す権利」と「ネジをみたら回す権利」。この二つが保障されてない事だとは思う。わりとマジで。

*1:特に「万機公論二決スベシ」の解釈の変遷。本来は倒幕期の列藩会議を念頭においた程度の文言だったようだが、日本型民主主義の起点になってゆく。

*2:腐ってやがる!はや過ぎたんだ!(嬉)

*3:でも統帥権規定がある以上、理屈が難しいか?

*4:日中戦争の開戦で頓挫した半官半民の計画経済。