エルピーダへの公的資金投入

簡単に云うと、エルピーダ清算したところで、世界のDRAM供給には大した影響がない。また、サムスンと比べ、そう高付加価値製品を持っているわけでもないようだ

米独はともかく、韓国も公的支援の元で大規模な生産ライン投資を可能にしているので、国として残す必要があるなら、公的資金の投入も必要であるかもしれない。ただ、300億程度でなにができるのかという気はする。生き残るには、最低でも数千億級のライン投資を続けて、価格性能比を上げ、世界シェアを獲りにゆく必要があるのではないか。

上記には『7月にも設立される予定の産業革新機構からも数百億円の支援が予定され、民間銀行による協調融資も合わせると2000億円規模の支援になる予定だという。』とあるので、ギリギリの線にはなる。

ただコレ、役員報酬のカット等については触れられていない。『株価下落や経営損失などで日本政策投資銀行・出資分の損失が出た場合、政府が最大80%を補填する』わりには、『政府は支援の条件として3年間で企業価値の向上を見込んだ事業計画を作ることを求める』てのは、順番が違うんでないのという印象が残る。