地味な違和感

交差点信号が同時に「青」…30年近く放置 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 福島県会津若松市の国道交差点で、二つの信号が30年近くにわたって約7秒間、同時に青になっていたことがわかった。
 6月に事故が起きて判明。プログラムミスによるもので、県警は事故の当事者に謝罪し、片方の信号機を撤去した。

 交差点は、JR会津若松駅から1・5キロ北東にある同市一箕町(いつきまち)亀賀の丁字路。東西に走る国道49号と県道が交わる丁字路北側に自動車販売店があるため、販売店の出入り用にも信号が設置されていた。
 ここで6月19日、東から来て南に左折した乗用車と、北側の販売店から出てきた乗用車が接触。国道走行側には、矢印が出る左折専用信号があり、双方とも「青だった」と証言したため、県警が調査した。
 この結果、設計当時の担当者がプログラムを誤り、両方が約7秒間青になっていたことが判明。県警は過失を全面的に認め、運転者に謝罪した上で、被害額を全額弁償し、自動車販売店前の信号機を撤去した。
 信号機は、1980年に設置され、1度もシステムを変えていないが、この交差点で県警が把握している事故はなく、住民らからの指摘もなかったという。
 県警の本吉正人交通規制課長は「各署に信号機を点検するよう指示した。今後、このようなことがないよう注意したい」と話している。
(2009年7月18日14時45分 読売新聞)

筋論で言えば、第一責任が信号の稼動状況確認を怠った設置者(県警)にあるのが当然だが、『丁字路北側』の『自動車販売店』にも違和感を持った。

  • なぜ、『丁字路北側』の『自動車販売店』は『30年近く』気づかなかったのか?
    • もちろん、ガソリンスタンドやショッピングセンターほど、出入りが頻繁な業種ではないので、警備員がずっと立っている事は無い。
    • また、店内からは、正面の青信号は見えても、左折用の矢印信号は、見えなかった可能性は高い。
  • しかし、
  • まがりなりにも客商売であり、しかも扱ってるのはクルマだ。
    • 稀にでも客を見送りする事があれば、違和感を感じることくらいはあったのではないか?
  • 通行が稀な道であるなら、そもそも信号設置自体が税金の無駄である。
    • 事故後、県警がこの信号機を、プログラム修正ではなく、『撤去』したのはなぜか?
  • 30年前にこの信号を、『販売店の出入り用』に『設置』したのはなぜか?
    • 30年前には通行が頻繁であったのなら、30年間、事故も指摘もなかったというのは、ほんとうか?