俯瞰や引きの映像があればいいのに
一番によると;
同僚が逮捕されたTBSスタッフは、署員に対し「なぜ彼だけが逮捕されるんですか」と詰め寄るシーンも。女性スタッフも「みんなやってるでしょ」と援護したが、他社カメラマンから「やってねーよ」と否定されていた。
以下、いずれも公務執行妨害の容疑で現行犯逮捕されたTBS情報制作局ディレクターの代田直章容疑者(30)と思われる。
- リンゼイさん事件
- 酒井さん事件
- 草なぎさん事件
これが『みんなやってる事』であるならば、警察がやっとで確保した容疑者の安全と、遅滞なき移送と、人権の保護が、危機に晒されているように思う。お巡りさんには警棒や銃を使ってでも、それらを確保する職責がある。少なくとも、こうした取材方法に対しては、移送車の屋根に、Googleストカー並みの高い位置にカメラを設置するなどして、公務執行妨害を牽制すべきであるように思う。
そもそも罪刑法定主義の下では、裁判所で罪状が確定するまでは「容疑者」として必要な範囲を超える人権の侵害は許されない(これは肖像権の保全も含む)。罪状が確定した後も、裁判所以外のなんぴとたりとも罪人に罰や不利益を与える事は許されない。
この点で、日本の警察制度には問題が多いが、そのバックボーンには「容疑者段階での社会的制裁を「倫理的にただしい」と看做す社会」が存在する。これは、ある程度はやむを得ない。「マグレブ型ではヒョーバンが命!」の反映だと思うので。
しかしながら。ナニゴトも程度に依る。容疑者の段階で、ここまでして移送中の姿を衆人に晒す事は、リンチとどう違うのだろうか。こうした行為を続けておっては、ハムラビ法典が相互確証破壊で万人の万人に対するたたかいとか、そんなものになってゆくのじゃないだろうか。