「面白くて為になる!」と強弁するパパというのはどうか。

アマゾン広告がスゴい。大人の科学だらけ。

大人の科学」なのでお値段も良いが、ふろくもなかなか豪華だ。(折角なのでamazonのリンクはmainichi-jpのID入りで)。

ふと『科学』と『学習』のコア・コンピタンスは「ふろく」なのかもしんないなと思い、最近の「ふろく」を見てみた。

  • ショップ.学研 科学と学習
    • 『科学』は1,260円
      • 1年の科学(12号)あわが どんどん 出てくる!『ぶくぶくトンキー』
      • 2年の科学(12号)ものが きえる! あらわれる! 『ふしぎマジック かがみの家』
      • 3年の科学(12号)みるみるうちに結晶ができるペンつき! 『クリスマス結晶ツリー』
      • 4年の科学(12号)不思議な素材で、科学手品ができる! 『クリスマスミステリーマジック』
      • 5年の科学(12号)スケジュールスタンプなどを手づくりしよう! 『UVスタンプキット』
      • 6年の科学(12号)14の科学マジックができる! 『Xmas超魔術トランプ』
    • 『学習』は1,980円
      • 1年の学習 秋号 セット:『かん字読み書きセット』 ・かん字れんしゅうボード ・かん字ジグソー ・かん字じてんキーホルダー
      • 2年の学習 秋号 セット:『九九完全マスターセット』 ・九九ビンゴゲーム ・九九なぞなぞ学習機
      • 3年の学習 秋号 セット:『単位 量感体験セット』 ・500グラムはかり ・5デシリットルカップ ・2メートルメジャー
      • 4年の学習 秋号 セット:『わかる!使える! 四則計算 図形セット』 ・四則計算ゲームトリンカ ・図ケール ・マジカル・タングラム
      • 5年の学習 秋号 セット:『経済・通貨入門セット』 ・世界のコイン・紙幣セット ・株式体験ゲーム
      • 6年の学習 秋号 セット:『日本の歴史 幕末-終戦セット』 ・光るペーパークラフト 原爆ドーム ・ひと目でわかる すごろく近・現代史 ・調べてみよう!行ってみよう!史跡ガイドブック

正直、おなじ値段を出すなら、もっと面白いおもちゃがあると思った。いろんな年代の「ふろく」は、以下で写真が見れた。年表の方は時代背景も入っているので、地味に嬉しい。

年間契約を前提に、数ヶ月に一回は豪華付録を、という方式を採っていた可能性はあるにしても、それでも70年代中盤を境に、「おもちゃとしてのコストパフォーマンス」に苦心している印象を受けた。

おそらく、70年代中盤頃から、

  1. 市場環境:同じ値段でもっと良いおもちゃが増えていった(あるいは子供がもっと高くて豪華なおもちゃでないと満足しなくなった)。
  2. 世相環境:「おもしろくてためになる!」というイイワケ抜きでも、おもちゃ買って貰える局面が増えていった。

のではないか。この二つが「科学の敵、学習の敵」なのではないかと思った。

この時期、「子供消費」は大きく拡大していったと思われる。例えば日本男児たる者、子供の頃、なんとかレンジャーの玩具を親に強請った経験の無い者はないと思われるが、スーパー戦隊シリーズは、70年代に入って、先行する仮面ライダーと共に、学年誌に対する「学年番組」のような、玩具発売のフォーマットを形成し始めたのではないか。始祖鳥は1963~1966までの鉄腕アトム (アニメ第1作) - Wikipediaであるにしても、手口が洗練されていったというか。アニメでも、ヤマトとガンダムの間に、「バンダイの超合金」みたいな玩具の宣伝番組(いわゆるスパロボ系)が、山のようにあったハズだ。
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毎日の記事では『児童数の減少やニーズの多様化など市場環境の変化による部数の減少のため』とあるけど、客単価を3倍にして、パパと一緒に楽しめる、むしろパパの方が夢中。ママに対して「面白くて為になる!」と強弁するパパを培養する、というのはどうか。