工業製品のAK47化

  • フランス消費者組合連盟
  • 「故障の少なさ」
  • フランスの主要メディアは、ダチアの好成績にスポット
  • ルーマニア製のローコスト車として登場した同ブランドが「安かろう、悪かろう」ではないようだと報じている。

仏人というと、どうも「ホームタウン・ディシジョン疑惑」をぬぐえないのだが(偏見)、、、T型フォードが最初っからコーチビルダーの車に比べて性能や故障率で上だったかというと、んなわきゃないわけで。まず価格、徐々に品質を上げてゆき、最終的にコストパフォーマンス最強で、すんばらしいコーチビルダー製品〜例えばデューセンバーグ〜を「浪費の象徴」「俺たちのキモチがわからない連中〜例えば、東部エスタブリッシュメント〜が買うもの」に貶めてしまった。

WWW(Wild Wild West)に暮らす真のアメリカ人はフォードだね。みたいな。

「消費者が東欧品質で十分と考えるようになってしまった」では生き残れない。「サムスン品質に満足できない上海の上流を相手に」でも生き残れない。やがてはエスタブリッシュメントも「これで十分ぢゃん?それ以上は馬鹿馬鹿しいよ」と言うようになるからだ。

グローバリズムの進展は、全工業製品のAK47化を生む。水道の哲学2.0でも良い。モノを規格化し、大量に生産し、蛇口から無尽蔵に流れ出る水道水のごとく安価ならしめ、貧より生じるすべての悪を滅するのだ。地球規模で。

それは「日本の発展は技術のおかげ」とか言ってるよりなんぼか尊いことだと思う。
国に祈るな、心くじける。過去を想うな、客は前に在る。