もはやどうでもいいことではあるけど、それダウト。

大学の研究室などではいまだにPowerPC G5を搭載したMacが活躍中だ。高分子化合物の研究や地球物理学などの研究室にお邪魔することもよくあるが、そういった研究室で教授たちが古いPowerPC G5 Macをフルに使っておられるのに遭遇する。
そんなマシンでは次世代OSが動かない。パソコンの新機種購入や新しいソフト更新になかなか予算を付けにくいという日本の税制や文教政策に問題があるところだが、それをはねのけてマシンの更新を図るべき時に来ている。

PowerPC時代には「PowerMac G5を連結したスパコン」というニュースが盛んにあった。あるいは林さんも言及された事があるかもしれない。Mac Proを連結したスパコンというニュースは聞かない*1。おそらく。Powerアーキテクチャの方が性能の出る分野というのがあるのだと思う。

流石に最新型のXeonPowerMac G5に劣るとも思えないが*2、難問をはねのけてマシンの更新を図るなら、DellやHPのが価格性能比は良い。Mac OSXのAPIを覚えてまでグランドセントラルを叩く価値があるとなればMac Proにも目があるが、分析ソフト組める人材層はMac OSXよりLinuxの方が厚く、Windowsはさらに厚い。のではないだろうか。

OSもソフトもどうにでもする。どうしてもPowerPCでなきゃ困るんだという事であれば、PS3なりXBOX360なりハッキングしたほうが安い。どちらもコアはPowerPCそのものだし、PS3に至ってはRoadrunnerに連なるCell/B.E.アーキテクチャの始祖鳥でもある。

日本の税制や文教政策に問題が無いとは言わないが、若干短絡な印象が否めない。

*1:いっこ見つけた。SystemG - Wikipedia, the free encyclopedia

*2:ましてNECのベクトルエンジンでも積んだ日にゃあちょっとしたもんだろう。