世界がもし100人のNHK職員だったら…

36ページは、5項目の要員計画です。業務の効率化を積極的に推進し、40人の純減を見込んでいます。その結果、予算人員は1万0,582人となります。

…いや、その修飾語はおかしい。

  • 世界がもし100人のNHK職員だったら…
  • 100人の仕事を99.6人で回す事を積極的な業務の効率化といいます。
  • んじゃ100人の仕事を96.3人で回す事は、なんて言うんだ?行き過ぎた市場原理主義

以下、一人あたり人件費は、年1千万と仮定。

- 削減数 職員総数 削減率 年間支払い人件費
現状 - 10,622人 0.00% -
平成22年度NHK事業計画 純減40人 10,582人 0.37% -4億
別案 希望退職400人 10,222人 3.77% -40億

別案は比較用の10倍案。希望退職なので、どーんと上乗せ退職金や転職支援費用を載せる必要があるが、平成22年度は▲61億円の赤字予算が組まれており、不足は繰越金から補てんする計画になっている。同様に、上乗せ100億出しても3年でお釣りが来ると考えた。よもや優秀なNHK職員のみなさんに転職先が見つからないという事もないだろう*1

これでも削減率は3.77%に過ぎない。「積極的な業務の効率化」と呼ぶには足りない。4人ぶんの仕事を96人に割り振れば済むからだ。それは「業務の効率化」ですら、ない。

参考

*1:通常、希望退職は優秀な方から去ってゆく。