電子出版の活路はロングテイルだと思った。今。
光人社NF文庫に入ってるのもある.
改題されてて分かりにくいのや,木俣滋郎の撃沈戦記シリーズ→欧州海戦記のように,構成が変わってる例もある.
渡辺洋二氏の作品は,文春文庫になっているね(ただし短編は日本側のみ)
ただし,渡辺氏の著作は絶版⇒版元変えて,再販で内容が加筆修正されるんで油断できない.
基本,旧版を持っていても新版は買うべきだと思う.
『本土防空戦』だけで三冊も買ってしまった・・・
(その渡辺洋二氏も,最新作の文春文庫では,もう戦記物はこれまでのように書けなくなったと,お困りの様子.
世傑の『零式観測機』では,世傑の仕事もこれで最後だろうと書かれているし.
戦記物のエースが去っていくのかな・・・)
「夜間戦闘機月光」は数年前に,大幅加筆修正されてハードカバーになってたかと・・・
まだ出てないのは「首都防空302空」と「海軍航空隊全史」ぐらいかな?
ミッチャムの「ドイツ空軍戦記」,マーレイの「ドイツ空軍全史」の流れなら,「最後のドイツ空軍」「西部戦線の独空軍」「東部戦線の独空軍」あたりのM文庫再刊もありえるかなぁ・・・・
それに,朝日ソノラマはまだ,保存状態の良い本が古本で手に入る.
問題はサンケイシリーズだ.
手元にあるのは糊が劣化して,ページがパラパラ外れる
失礼ながら、なにを言っているのかほぼ理解できないが、そのへんの本屋さんに並べても売れ行きに期待できそうにない事と、でも、お好きな方にはタマラナイ事だけは、判る(失礼だってば)。
「軍事」以外にもそういう世界〜狭いけど、やたらに広くて深くて歴史もある〜は、いくつかあるのジャマイカ。SFとかSFとかSFとか。
そうしたジャンルでは、重版するにはちと内容が古かったり、出してもどこに配本していいやら皆目見当がつかなかったり、そもそも大した部数が見込めなかったりで、「死蔵されている版権」が結構あるのジャマイカ。
流石にそういうのを「取次に押し込んで当座の繋ぎ資金にする」のは難しいだろう。なんとなくだけど、「自転車新刊」で不渡りを免れてる出版社って結構ある希ガス(刷り部数に応じた預かり賃が入るらしい)。でも「ペリー・ローダン全巻大重版したんで、お願いします!」てのは、、、なんとなく通らない希ガスw。
駄菓子菓子。電子書籍なら現金化できる。可能性がある。「内部留保版権」が多ければ多いほど、日銭が入ってくる。可能性がある。間違っても大した額にはならないと思われるが、コノ手のマイナージャンルに強いのは、下手すっとSOHO級の「小規模版元」なのジャマイカ。著作権切れまで死蔵しておくくらいなら、利のある話なのジャマイカ。もしかしたら「Webクチコミ」で芋づる式に客が来るかもしれないのジャマイカ。
「電子書籍は楽天市場」みたいなもんなのジャマイカ。大手の版元にとっちゃアレだけどSOHOにとっちゃ売上拡大のチャンス、みたいな。
ただし、自分は古手のSFを、ケータイやスマホ、まして国産ケータイで読みたいとは、思わない。自分にとって、それらとの接触は「懐古趣味」だからだ。あれらのサイズは、懐古エクスペリエンスの邪魔になる。軍事系などの、資料性の高い本も、あれらのサイズには適さないだろう。最低でもiPadや、Kindle DXのサイズが欲しい。SFマガジンのバックナンバーとか ( repeat x3 )。
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ライフネット生命保険代表取締役副社長の岩瀬大輔氏が著した新書『生命保険のカラクリ』(文藝春秋)
「この本で書かれている内容は、ほとんどが業界人にとって当たり前のことである。そしてそれは本来であれば、全ての売り手が、買い手に対して説明すべき内容でもある。保険業界、監督当局などが、啓蒙に努めるべき内容である。 もっと多くの人に、読んでもらいたい。日に日に、そんな思いが強まった」
こちらは「電子出版」というよりは、どちらかというと宣伝、いや「イノベーティブな企業家の広報活動」というカンジがする。もしそうであるならば*1「新書でベストセラー」は箔がつくなぁ。
*1:未読なので