国会議員の本人認証

自民党若林正俊参議院議員が、隣の青木幹雄議員の投票ボタンを代わりに押しちゃったという話。お年もお年だし、てっきりウッカリだと思ってたら計10件。キッチリ自分のぶんも押してたらしい。魔が差したと言っておられるそうだが、、、メッタ差しだ。

本会議場での押しボタン投票は1998年に参院で始まった。参院改革の一環で、議員の投票行動の明確化に役立つとして導入された。各議員の席に賛成、反対、取り消しのボタンがあり、本人が着席し「氏名標」という自身の名前が書かれた立て札を立てると、ボタンが押せる。

青木さんも青木さんだ。離席するなら名札は倒して行くべきなのでわないか。いやそれにしてもウッカリはあるだろう。これはフェイルセーフだかフールプルーフだか、そうゆうのが在るべきだと思った。

同システムは1998年の導入時に、指紋認証の仕組みも検討されたものの「見識ある国会議員がそんなことをするはずがないと見送られた」(参院事務局幹部)経緯があるが、今回「国会議員の見識」に疑問を抱かざるを得ない事態が起きたからだ。同システムは過去にも操作ミスなどが相次いだほか、今回のような「代理投票」もチェックできないという事情もある。

問題は着席ではなく離席だ。離席と同時に投票ボタンの通電きればいいのだ。単純に、椅子に体重かかってないと通電しねぇだけでも、結構な効果が出るんでわないか。

若林さんや青木さんを批判するのは大事だが、それだけでは第二第三の若林・青木議員を防げない。見識でウッカリは防げないし、魔が差すリスクは、むしろ見識が堅ければ堅いほど高くなるからだ。