PIMデータのブロック化
理想の手帳は、「リフィルを差し込むと過去データが自動で流れ込むシステム手帳」だ。
\ | 情報の見せ方 | 情報の保持 |
---|---|---|
システム手帳 | リフィル依存 | リフィルに縛着 |
コア構想(w) | リフィル依存 | バインダーに縛着 |
気分や必要に応じてリフィル変えても手動転記せずに済むなら、それほど有り難い話は無い。自分で読めないほど悪筆なおいらにとっちゃ「はらいそ」も同、、いや往生したら手帳なぞ要らんわって気もするけどともかく。
これ〜つまり「理想のぱーそなる・インフォメーション・マネージメント(PIM)」実現のためには、バックグラウンドになんらかのデータベースが居る必要がある。そいつに「自家製Bit」をがっつりセーブして頂き、「リフィル用のAPI」を用意して頂く必要がある。それなんて「デジタル・ハブ構想」て気もすっけど、とりあえず「コアDB」と呼ぶ。
候補は三つ。
- Mac OSXが持つシステムワイドのデータベース → キミもmobileme & iPxxに移民してみないか?キャンペーン実施中。
- GoogleがWeb上で提供するデータベース
- EvernoteがWeb上で提供するデータベース
ここでシェア獲ったもんが勝ちだ。デフォのリフィルが使える使えないの話の方が目立つけど(実際そこが問題なんだが)、実は10Q2現在は、まだどこも「コアDBを鍛えてる段階」なの出羽ないか。AppleとGoogleの不和って、実はソコに根ざしてるんでわにゃいか。
なお、ノーツやExchangeでもいいぢゃんよて気はするけど、あれらはひとまず脇に置く。
1)Mac OSXが持つシステムワイドのデータベース
例えば「Mailのメモ」は、「ToDo/ToDoリスト」を書き込める。簡単な能書きの下にchkboxを三つ書けば、三個のToDoを持つToDoリストだ。
- これは「MailのToDoリスト表示」では、個別のToDoに分解されて表示される。
- 同様に「iCal」でも、個別のToDoとして表示される。
- URI欄に「Mailに見る…」というリンクが用意され、これを踏むと「元の能書き付きメモ」が開く。
- 話としちゃ便利げ。でも実機に触るとワケワカメ。これ弄るとどうなんの?ちゅ不安の方が先に立つ。馴染みゃ馴染むんだろうけど馴染みにくい。 ← 老いたなw。
もちろん「Mailから生成したTodo」も可能。
- メール本文の一部を選択して「Todo化ボタン」を押すと、メール上部にリストアップされる。
- 以下同文。
「システムワイドのデータベース」は、3rdパーティアプリでも活用できる。現状では、Bentoの適応度が高いようだ。MacjournalもiCalとの連携機能を持っている。これらは乱暴に云うと、「システム手帳のリフィル」だと思う。
MacJounalで書いたメモから「カレンダーイベントを作成」した例。 リンク踏むとMacJounalが起動し、該当メモが開く。 どういうわけかコレは一発で馴染んだ。URI欄にユニバーサル・リソース・アイデンティファイアーらしきものが見えてるから? |
乱暴にリフィルに例えちゃみたものの、MacJounal自体は「独立したメモアプリ」だ。「カレンダーイベント」を消してもメモは残る*1。内部にXMLデータベースを持って、その中にシステムワイドに通用するユニークIDみたいなもんがあるらしい。
現状のiCalは、"リフィル"抜きではPalm DesktopやMS Entrougeほどの使い勝手はないし、そもそも「単一のアプリでない」という点でメダパニだが、単独アプリは「紙綴じ手帳」に毛が生えたようなものだ。機能の過剰や不足を調整しにくい。しかも、うっかりどマイナー品を気に入ってディスコンにでもなった日にゃ見る事すらできなくなり死して屍拾う者略。そうゆう意味ではそれ以下だ。いいけどね別にプレーンな能率手帳でも。
iPx OS4は、ついにカレンダーDBへのアクセスを公開したそうだが、これでアレは「システム手帳のバインダー」になる。「ホントのシステム手帳」との違いは、ユーザーデータ(自家製bit)が、バインダーの方に書き込まれている事。
おそらく、リフィルがなんでもmobilemeなら完全同期!てなカンジになってゆくのだろう。MacJounalのメモは、テキスト部分はiCalの「メモ欄」に転記される。iCalのメモは「編集」押しても縦は伸びるが横幅が上図のままで、うわなにこれ使えねぇと思ってたんだけど、そやって使うものだったのか。死しても屍くらいは拾える訳だ。
2)GoogleがWeb上で提供するデータベース
「gなんとか」はイロイロあるが、実はあれ全部「ビッグテーブルの応用」でねぇかちゅ気もする。BOTが集めた検索キャッシュを溜め込み瞬時に取り出す全知全能のツリーがダイヤグラムでインデックスちゃんの影うすいとか言ってる奴はオモテぇ出…
…失礼。取り乱しました。いやでも、違うかもしんないけど、「IMAPやiCalやvCardの皮を被ったナニカ」が背後に居る希ガス。「gなんとか」内部では、「受信メールのToDo化」はできる。これやるとToDoから「元のメール呼ぶ」事もできる。そこからgCalエントリーを手動で作ればgDocsにリンクも貼れる。が、コイツはMacのiCal*2となんか違う。
単純にToDoエントリーやカレンダーエントリに複数のURIフィールドがありゃ便利なのにと思うんだが、なぜかそうはなってない。実はiCalやvCardなど「PIMデータ規格」は、すごく単純なものしかないらしい。て事なら、それを包んじゃう「独自フォーマットの覇権争い」が起きても良い希ガス。
※たぶんPalm Web OSは、ここに正面から切り込もうとしたのだと思う。散在するPIMデータを集めて一元化しますぜみたいな。売りに出てるならシャープさん買わないかな。
3)EvernoteがWeb上で提供するデータベース
現時点では「リフィル」は存在しない。Evernoteが生成するENMLコンテナも、開いて見るとXMLっぽいので、MacのiCalに参加できてもおかしくはないように思う。「ご本尊さま」は雲の上にいらっしゃる*3ので、gCalから呼べてもおかしくはない。もちろん「カレンダービューを持つEvernoteクライアントがgCal-APIを呼んで来る」でも構わない。
「写真OCR」というのは他所にはない強みだ。この技術はもともとMSのinkメモの子孫であり、さらには遠くNewtonの英文手描き認識にまでさかのぼる。10Q2現在、和文にかけては誤爆の嵐だが、シャープさん出資して提携しないかな。
gDocsは無料で1GB。mobilemeはメールおよびファイルストレージ合計20GBで年間9,800円。これに対し、エヴァ脳は無料で毎月40MB。5ドル払えば500MB。年払いなら$45で6GBずつ増やしてゆける。『全てを記憶する』ってんならこの「毎月記憶を増やす権」はリーズナブル(合理的)だ。取り出し方は「リフィル」でいい。
コレ、払えばgCal/iCalからも呼べますよてんなら、息をするように写メる女子高生と化しますよあたしゃw*4。そん時ゃセーラー服も調達 ←しねぇw
4)みんなExchange鯖やノーツ鯖にぶらさがればいいのにちゅ話もなくはない。
MS OUTLOOKはよく出来た品だがちと洒落っ気不足だ。そこは我慢するにしてもExchange鯖を一歩出ると使い勝手が落ちるらしい。でも自宅でExchange鯖運用てのはちと敷居が高い。
「システムワイドなデータベース基盤」は、確か構想段階のVISTAでアナウンスがあったと思うんだけど、後退しただかなんだかどっかで見た。よくも悪くもMSは互換性を捨てられないし、シェアが高くクリティカルな分野にも進出してるだけに、セキュリティの穴を潰す責任も重い*5。
それでも自宅でExchange鯖て方は稀にあるけど、自宅でノーツ鯖て話はまず見ない。プロバイダが用意するノーツ鯖てのもちょっとイヤよね。国民総背番号制臭くって。ソレ言ったらAppleだってGoogleだってそうゆう目で見られたらオシマイなんだけど、、、
ああ、だから影ウスイ方がいいのか。
番外:SNS
ソーシャル・ネットワーク・ステイツなんちて。
現在の国民国家は地縁ベースでできているが、未来のソレはApple国とGoogle国とエヴァ脳国にわかれて呉越同舟、合従連衡、遠交近攻して中原の鹿を争うようになるのだなるのだ。
ねぇよw。
*1:設定すりゃメモをそのままBloggerなりWordPressなりに投稿できるが、このへんはブログ側のCSSをうまく設定しないと和文では個人的にちょっとというカンジがあり、表組の扱いもMacJounalつかMac OSXのテキストAPI自体が個人的にちょっとというカンジな上に投稿した先で崩れがち。結局Kompozerが手放せない。どっかにブルーグリフォンのPPCビルド落ちてないかな。いいかげんintelMac買えってカンジだけど、PowerMac G5はエンコ除けば速度不満も耐久性不安もないw。
*2:規格名をそのままアプリの名前にするのはAppleの信用ならんところだ
*4:プロかセミプロでもなきゃ月500MBも写真撮らないと思う。
*5:Appleのセキュリティは、「ネットをシェルで覆い、参加者をID管理する」だ。Macとマカーは、その「踏み台」なのだと思う