ハ.日本におけるメディアザウルスの黄昏
〜あるいは世界の革命と生存戦略について。
仮に。情報革命がほんとうに「革命」であるのなら「持てる者から持たざる者へ」これが起きねばなりません。ここ10年ばかりの報道と娯楽をめぐるキーワードを思い出して見るに;
- フリーライターAはつぶやきの呪文をとなえた!
- フリーライターBは記者クラブ開放のじゅもんをとなえた!
- フリーライターは自由報道協会に合体した!!
- エンコ厨はx264の呪文を唱えた!
- P2Pは不当アップロードの呪文を唱えた!
- ニコニコ動画はふしぎなおどりをおどった!
- 初音ミクさんマジ天使があらわれた!!
とまぁまぁ、ソンな感じです。なにやら「世界を革命するために」って気もします。
一方で、世兄様の台所事情は苦しくなる一方ではあります。
- 新聞の読者が減ってしまった!
- テレビの視聴者が減ってしまった!
- デンパキチの広告費が減ってしまった!
- 家電メーカーの海外シェアが減ってしまった!
- 金融破綻で北米市場が減ってしまった!
- 地デジ化投資があらわれた!
理由や事情がどうあれ、チャンネルビッグバンが進まぬところへ、地デジ化投資とイソターネッツの大波が一気に襲いかかってきたわけですから、なんらかの生存戦略が入り用な感じです。
ちなみに、電通さんの恐ろしいところは、3年ほど前に広告ビジネスの変化を読んでいた事です。この本だけならなんて事もないのですが、同じ頃に「日本の広告費」の調査費目を、屋外広告や出版物を拡張する形に組み替え、その後、組織編成も変えています。