原賠審と原発九社と二本松市長

文科省所管の原子力損害賠償紛争審査会に、電力系研究所から報酬を貰った過去のあるヒトが見つかったというので、いくつか記事を拾ってみた。

各位の主張するタテマエを取っ払って「ヒトとカネの流れだけ」を追うと、「暴力団フロント企業」「マフィアとマネーロンダリング」のような図になった。

世の中には「このくらい大したコトないんぢゃないの?」と思う方の方が多いとは思うが、自分が「その立場」だったら「このカネの出所ドコすか?」と気にすると思う。どんなヒトがどんな時にどんなキモチで払ったカネなのか、気になる。客商売上がりだからだ。

とはいえ、毎度それを突き詰めてるとキリがないので「100%原発マネーフリーでなきゃ認めないッ!!」とまでは言わない。言わないが、水源・水質に無自覚なまま「わたしは中立ですッ!」と言い張る手合いを見るのもちと怖い。お百姓さんが自分の仕事をちゃんとやってても、水源池が汚染されてれば、なんぼかベクレルが出るものだ。消費者は、こわがる。

この点で、カネの流れが全く追えないエネ法研の公式サイト(http://goo.gl/qfELE)は、オレを不安にさせる。「リンク集」にあるのが、電事連・(財)電中研・原発9社のみ、というのも、時局柄なにかのフロント感を高める。

放射線医学の分野でも、探せば同種の用水路が見つかるだろう。

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ところで、福島県二本松市で暫定基準きっかし(500ベクレル)の米が出たそうだが、三保恵一市長の発言を頼もしく思った。

  • 仮に今後の本検査で規制値を超えれば、市場へは絶対に流さない。
  • あらゆる検査結果を情報公開し、国民の安全安心を守ることが産地の義務で、風評被害を克服する唯一の道だ。

以上、東日本大震災:福島・二本松産米から規制値セシウム 「何かの間違いでは」農家に動揺 - 毎日jp(毎日新聞)より。

元ネタ

(財)電力中央研究所
日本エネルギー法研究所