有料ないし録画できない他の伝播回路を育て、「無料、かつ録画できる放送」を「相対化」する。

【ハリウッド映画に見るウィンドウ】

WINDOW1 映画興行 →0ヶ月
WINDOW2 機内上映 →1ヶ月後
WINDOW3 レンタル・セルDVD発売 →3〜6ヶ月後
WINDOW4 ペイ・パー・ビューTV →7ヶ月後
WINDOW5 ペイTV局 →1年後
WINDOW6 ネットワークTV局 →2年後
WINDOW7 ケーブルTV局 →ネットワークの1年後
WINDOW8 地方TV局 →ケーブルTV放映のあと
WINDOW9 インターネットによるオン・デマンド配信 →随時

(『ビッグ・ピクチャー』エドワード・J・エプスタイン著/塩谷紘訳/早川書房

「作る側」から見れば、これだけ回収ルートがあれば、光学ディスクは「薄利多売」に振る事ができる。日本の「地上波無料放送」に相当するのは、6番と8番だと思う。

日本で映画興行や機内上映が、日常的な娯楽として成立するかというと、ちと想像しにくいが、なんらかの形で、以下の手順を成立させたほうが、日本の映像産業の為には良いだろう。

  1. 有料・録画不能 ← まずここで搾り取る。
  2. 無料・録画可能 ← 出涸らしで需要のベースを作る。

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