SpringpadをGTDセンターに、Evernoteをファイル置き場に使う。

Springpadで iCalフィードを発行すると、データをiCalやgCalのカレンダー上に配置できる。これはiCalやgCal上では編集できないが、メモ欄などのURLからSpringpadの該当データを開ける。またSpringpadはEvernoteの「ノートリンク」を受け付ける。これはMac上でもAndroid上でも専用クライアントで該当データを開ける。

これらを組み合わせるに、次のような使い方ができる。かもしんない。

  • Springpad:GTDセンター
  • Evernote:添付ファイル・詳細資料置き場
  • iCal/gCal:カレンダービュー

環境はMacOSX (Snowleopard)+Android(2.3.3)デス。

Springpadで iCalフィードを発行する

※以下試訳とメモごたまぜ

Springpadは、RSSiCalフィードを発行し、データを外部のアプリで見る事ができます。これでフィードを作って一人で使ったり、他人様とシェアしたりするがいいさ。

下準備
  1. なんでもいいからSpringpadit.comでノートブックを開け。そして好きにフィルタして好みのビューを作れ。
    • 例:「ノートブック:Task」を作成、「タグでソート」
  2. 画面の右上にオレンジのRSSアイコンがあるからソレを押せ。
  3. 選択せよ。「現在ビューのRSSフィードを作る」か、「日付を持つアイテムのiCalフィードを作る」か、二つに一つだ。
  4. 選択せよ。「他人様も見れるパブリックフィード」か、「一人で使うプライベートビュー」か、二つに一つだ。パブリックフィードには、パブリックアイテムしか含まれない。プライベートフィードは全てを含む。
iCalの場合:イベント・アラーム・タスクが送れる。

【やりかた】

  1. メニュー「カレンダー」を開け。
  2. 「照会」を選べ。
  3. URLをボックスの中にコピペし、「照会」を叩け。
  4. 下図のダイヤログが出たら、アラーム・添付ファイル・そしてToDoアイテムの削除のチェックを着実に外せ。

【ご注意】

  1. タスク
    1. 期日のあるタスクはカレンダ内部に表示されます。
    2. 期日のないタスクはToDoアイテムに表示されます。
  2. イベント
    1. 終日イベントは正しい日付で表示されます。
    2. 時刻のあるイベントは北米時間かなんかになる(SpringpadのTimezone設定はしてあるのだが…)

【結果】


URLクリックで

SpringPadの該当項目を呼び出せる。
緑の文字はEvernoteの「ノートリンク」をペーストしたもの。Evernoteで該当項目が開く。

イベントの方は「日記」っぽく使い、

当日のメモとかへのリンク集にする。
緑の文字はAndroid上でも効く。
gCalの場合:日付のあるアイテム(イベントとToDo)のみ。

【やりかた】
Google CalenderでiCal フィードを介した場合、Springpadの中で、日付情報を持つものをすべて見ることができます(Instructions from Google)。
【ご注意】

  • Googleは、しばしばカレンダーフィードをキャッシュしているのを覚えておいて下さい。Googleカレンダーでは、マニュアルで更新しても、アイテムが現れるまでに時間がかかる事があります(※手許では、予定変更の反映が半日とか余裕)
  • タスク
    • 期日のあるタスクだけがカレンダーに表示されます。
    • Google Tasksとの同期は現時点ではサポートしておりません。
  • イベント
    • 終日イベントは正しい日付で表示されます。
    • 時刻のあるイベントはやっぱり北米時間かなんかになる(やはり「日記」か…)

【結果】

Evernoteの「ノートリンク」は「evernote:///view/...」の書式で表れる。これはMac上では「選択して「URLで開く」で機能するが、Android上では機能しない。

Springpadの該当項目へのリンクは、Mac上では機能するが、Android上ではブラウザが起動し、Springpadモバイルサイトのトップページを見る事になる。

結論

という訳で。SpringPadを「GTDセンター」として用い、Evernoteを添付ファイル置き場、iCalをビュワーとして使う事が…できなくはない。こともない。 と思う。

- Mac Android
GTD (※1)
日記 (※1)
詳細資料・添付ファイルなど
(ほぼファイルシステム
(※2) (※2)
上記のカレンダビュー ジョルテなど
  • ※1:オフライン動作可(google Chrome)。
  • ※2:オフライン動作可(専用クライアント)。

EvernoteMacでもAndroidでも極めてどんくさいが、起動してバックグラウンドに回しておいて、単独ノートをポンと呼び出すぶんには、遅さもやや緩和する。また「全てを記憶する」言い放つだけあって、有料垢ならほぼなんでも飲み込める。「去年の6月の仕事で使ったヤツ」や、「明日要るかもしれないファイル」をカレンダから出せるのは便利だと思う。

gDocとgCalの連動がAndroid上でも動くようになってくれればそれでも良いのだけど。アレは「日記や手帳をパラパラ見返す」には向いてないように思う。

余談:GTDは優れたやり方だが日記文化も捨てたものではない。

受信箱:未処理のアイデアを入れておくところ。デビッド・アレンはこれを「未着手のタスク」と読んでいる。あとで取り組むものを入れておく。ふと浮かびあがった考え、生煮えの意見、「あっ、そういえば……すべきだった」というものをここに入れておこう。

自分の場合、GTDで最も気に入っているのはここだ。ここになんでも突っ込んで、逐次「次にとるべきアクション」、「いつかやる/多分やる」「プロジェクト」「資料」などに振り分けてゆくのは、なかなか楽しい。他人様とメールでやり取りしながら進めてゆく作業なら、これはgMailとgTaskで済む。

んが、『ふと浮かびあがった考え』や『生煮えの意見』は、折に触れて見返して練り込みたい煮込みたいかもしたい。gMailの「下書き」はTask化できない。ゲンミツにはできるが、書き込みひとつで「関連メール」のリンクが死ぬ。自分アテに送信してしまって、返信で煮込むという手もあるが、そらちと隔靴掻痒だ。