「若者のXX離れ」
昨今「若者のXX離れ」という文言を目にする機会が増えていますが、「若者」はナニカから離れる以前に、数が産まれていません。10Q4現在。24歳の出生数は、63歳の51.49%、36歳の67.98%に過ぎません。強いてこれを「若者のXX離れ」と言うなら、「若者のこの世離れ」が適当かと思います。
転換点は36歳(1974/S49生)、団塊Jr.のピークアウトです。そこから下の「若者」は、毎年減少してゆき、24歳(1986/S61生)の出生数は138万。ここで110歳(1900/M3生)の出生数142万を割っています*1。以下続落中。
自分は「若者のXX離れ」を用いるのは「中年の現実離れ」だと思います。10Q4現在われわれの社会が必要としているのは逃避でもノスタル爺でもなく、率直さだと思います。
出典
- 統計局ホームページ/日本の統計−4 我が国の人口ピラミッド(H20年10月1日現在)
- 国立社会保障・人口問題研究所|人口ピラミッドのダウンロード
- 厚生労働省:都道府県別人口動態統計100年の動向「明治32(1899)年〜平成10(1998)年」
*1:流石にこの時代の乳児死亡率を考慮しないのは乱暴ですが。